Pythonを学習するかを検討している際に「やめとけ」という声を聞いて、不安になっていませんか?
- せっかく覚えても稼げなかったらどうしよう
- 自分には難しくて無理かもしれない
結論からお伝えすると、Pythonはおすすめのプログラミング言語の一つです。
しかし中には向いていない方もいるため、自分の状況やプログラミングを学習する目的に合わせて選択する必要があります。
本記事では、習得するプログラミングを選定中の方に向けて、Pythonが人気の理由や「やめとけ」といわれる理由とその真相、どのような方に向いているのかなどを解説します。
Python以外のおすすめ言語も紹介しているので、ぜひ最後まで読んでプログラミング言語選びの参考にしてください。
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Pythonは人気の高いプログラミング言語
Pythonは最も人気のあるプログラミング言語の一つです。
ソフトウェア品質の評価を行うオランダのTIOBEソフトウェアが発表した2024年5月版の人気ランキング「TIOBE Index」では、Pythonが1位を獲得しています。
また、日経クロステックが2023年9月・10月に行ったアンケート調査でも、現在使っているプログラミング言語(1人につき最大3つまで回答)としてPythonが1位となっています。
引用:「最も使っている」プログラミング言語|日経クロステック
上記のとおりPythonは、日本国内でも海外でも人気の高いプログラミング言語です。
「Pythonはやめとけ」といわれることもありますが、多くの方にとってはむしろ「使いたい」と思えるプログラミング言語だといえます。
Pythonの人気が高い3つの理由
Pythonの人気が高い理由は、次の3つです。
人気の理由を詳しく解説していきます。
汎用性が高い
Pythonが人気の理由の一つは、汎用性が高く幅広い分野で活用できることです。
- AI開発
- データ分析
- 業務の効率化・自動化
- Web開発
- Webスクレイピング(※1)
Pythonを扱うことができるようになると、上記のような幅広い分野で活用できます。
※1 Webサイトから情報を自動で抽出すること
Pythonの案件は単価が高く年収も上がる
Pythonの案件は単価が高く年収アップが期待できることが、人気の理由の一つです。
フリーランス・副業向けの求人サイト「SOKUDAN」で、2024年1月2日以前の1年間に掲載された求人の平均年収ランキングにおいて、Pythonは3位となっています。
引用:【2024年】Pythonエンジニア平均年収、案件数|SOKUDAN
出典:SOKUDAN Magazine
未経験からすぐに平均年収に到達できるわけではありませんが、将来を見据えて高年収の仕事に就きたい方には、Pythonは魅力的な選択肢となるでしょう。
案件数が多く将来性も高い
Pythonは案件数が多く、将来性も高いプログラミング言語です。
求人情報サイト「レバテックキャリア」によると、Pythonの正社員向け求人数が5位、フリーランス向け案件数は3位と、数あるプログラミング言語の中でも上位にランクインしています。
引用:【2024年更新】プログラミング言語別求人案件数ランキング|レバテック株式会社
Pythonはデータ分析やAI開発、Web開発のような需要の増加が見込まれる分野で多く活用されることから、将来性も高いといえます。
Pythonが「やめとけ」といわれる5つの理由と真相
人気の高いPythonが「やめとけ」といわれる理由をインターネットで検索したところ、5つの意見が見つかりました(2024年5月情報)。
しかし内容を見てみると、どれも実態と合っていない意見ばかりでした。
ここでは「やめとけ」といわれる5つの理由と実態を踏まえた反論を、下記のとおり解説します。
習得が難しい? → 文法がシンプルで覚えやすい
Pythonは習得が難しいといわれることがありますが、実際には初心者にも取り組みやすいプログラミング言語です。
- 文法がシンプルで覚えるべきルールが少ない
- コードが簡潔で読みやすい
- 豊富なライブラリ(※1)やフレームワーク(※2)があるため、効率的に開発できる
Pythonの習得が難しいと感じる理由には、下記の2つが考えられます。
- プログラミングそのものを難しく感じている
- AI開発・データサイエンスの分野では高度な数学的知識が求められる
プログラミングが難しいのはすべてのプログラミング言語に当てはまることであるため、Pythonだけが特別に難しいとはいえません。
ただし、AI開発・データサイエンスの分野では習得の難易度が格段に上がるため、初心者にはハードルが高いといえます。
※1 特定の機能を簡単に使えるようにしたプログラムの集まり
※2 アプリケーションを作るための土台となる、ライブラリやツールなどがあらかじめ組み合わされたもの
簡単すぎて差がつかない? → 習得には長時間の学習が必要
Pythonは比較的覚えやすいプログラミング言語であることから「簡単すぎて差がつかない」という声がありますが、実際には習得に長時間の学習が必要です。
エンジニアリングスクールのRaiseTechでは、プログラミングの習得には400時間以上の学習が必要(個人差あり)と伝えています。
コツコツと学習を積み重ねていきましょう。
年収が上がりにくい? → 平均年収が高い言語
Pythonは年収が上がりにくいという声がありますが、本記事の「Pythonの案件は単価が高く年収も上がる」で述べたとおり、実際には平均年収が高い言語です。
「年収が上がらない」といわれる理由として、初心者の間は年収が低いことが考えられます。
現場で使いにくい? → 致命的なデメリットはない
Pythonは現場で使いにくいという声がありますが、実際には致命的なデメリットはありません。
- プログラムの処理速度が遅い
- 行頭の空白スペース(インデント)をそろえないとエラーになる
Pythonよりも高速に処理できるプログラミング言語もありますが、Pythonが極端に遅いわけではありません。
また、行頭の空白スペースも、慣れれば問題にはなりません。
時代遅れ? → 将来性はむしろ高い
Pythonは時代遅れだといわれることがありますが、実際には将来性が高い言語です。
時代遅れといわれる理由は、Pythonが1991年に誕生した古い言語であることが考えられます。
しかし、新しい言語が必ずしも優れているとは限らず、長く使われているからこそ多くの利用者によって発展してきたといえます。
Pythonは本記事の「案件数が多く将来性も高い」で解説したとおり将来性が高い言語であるため「時代遅れ」だという声は参考にならないといえるでしょう。
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Pythonの習得をおすすめできない人
人気の高いプログラミング言語であるPythonですが、すべての方におすすめできるわけではありません。
下記の2つに該当する方は、Pythonを学習すべきか一度検討した方がよいでしょう。
Pythonの習得をおすすめできない理由と、どのような考えで習得するプログラミングを選べばよいかを解説していきます。
Pythonを習得する目的が明確ではない人
「人気だから」「有名だから」という理由で、目的なくPythonを習得する方にはおすすめできません。
目的が明確でないと、学習すること自体が目的になってしまい、現場で使える実践的なスキルが身に付かない可能性があるためです。
Web開発の仕事をするのが目的の人
PythonはWeb開発に適したプログラミング言語ですが、必ずしも「最適」とは限りません。
RubyやPHPなど、Python以外にもWeb開発に向いているプログラミング言語があるため、ほかの選択肢も含めて自分に合ったものを選ぶことをおすすめします。
一つのプログラミング言語を習得すれば、ほかの言語の習得難易度は下がるため、RubyやPHPを習得してからPythonにチャレンジしても遅くはありません。
Pythonの習得をおすすめする人
多くの方におすすめできるPythonですが、特に下記の3つに該当する方にはおすすめです。
習得するプログラミング言語選びの参考にしてください。
AI開発のエンジニアやデータサイエンティストを目指すプログラミング経験者
プログラミング経験者がAI開発やデータサイエンスの分野を目指すなら、Pythonの習得はおすすめです。
- AI開発やデータ分析に適したライブラリが豊富にそろっている
- AI開発やデータ分析での利用者が多く情報収集しやすい
プログラミングのスキル・経験があれば、Pythonをスムーズに習得しつつ、AI開発やデータサイエンスに必要な数学的知識の学習にもチャレンジしやすくなります。
ただし、プログラミング経験者でもAI開発・データサイエンスの分野では未経験扱いになるため、採用される難易度は高いことは理解しておきましょう。
受けられる仕事の幅を広げたい人
幅広い分野で活用されるPythonは、下記のように受けられる仕事の幅を広げたい方におすすめです。
- 今の仕事が少ない・減ってきていると感じる人
- 将来的に仕事が減らないか不安な人
- できることを増やしてリスクヘッジをしておきたい人
本記事でも解説したように「汎用性が高い」「案件数が多く将来性も高い」という特徴を持つPythonの習得は、仕事の幅を広げたい方にとって有効な手段といえるでしょう。
業務効率化・自動化に活用したい人
プログラミングを活用して業務の効率化や自動化を図りたい方には、業務効率化・自動化に適したライブラリを豊富に持つPythonの習得がおすすめです。
- ブラウザの操作を自動化
- Excelでのデータ加工を自動化
- インターネットから情報を自動収集(Webスクレイピング)
- 社内システム・ツールとの連携
効率的に学習するためには、身近な処理の自動化を実装してみることが効果的です。
実践経験を積みながら学習することを心がけましょう。
【目的別】Python以外におすすめのプログラミング言語4選
Pythonの習得をおすすめできない方や、ほかの言語と比較したい方のために、Python以外におすすめのプログラミング言語を目的別に4つ紹介します。
自分にはどのプログラミング言語が合っているか、チェックしてみてください。
案件数が多い言語:Java
案件数の多さを重視したい方にはJavaがおすすめです。
求人情報サイト「レバテックキャリア」のデータによると、Javaの求人数はほかのプログラミング言語と比べて大差で1位となっています。
引用:【2024年更新】プログラミング言語別求人案件数ランキング|レバテック株式会社
Javaがよく利用される案件は下記のとおりです。
- 企業の業務システム開発
- スマホアプリ開発(Android)
- Web開発
- 機器の組み込みシステム開発
大手企業の基幹システムなど、大規模なシステム開発に多く利用されることも、Javaの需要が高い理由の一つです。
より多くの案件の中から仕事を選びたい方はJavaの習得を検討してみてください。
汎用性が高い言語:JavaScript
プログラミング言語の中でも特に汎用性が高いのがJavaScriptです。
- スマートフォンやPCなど、プラットフォームを選ばず利用できる
- フロントエンド(※1)とバックエンド(※2)の両方の開発に対応できる
- Webサイト・Webアプリケーション・スマホアプリ・ゲームなど幅広く活用できる
汎用性が高いJavaScriptは、下記のような方におすすめです。
- やりたいことが明確になっていない方
- さまざまな仕事を経験したい方
※1 Webサイトの見た目を作る部分
※2 データ処理やサーバーとのやり取りを行う部分
Web開発に向いている言語:RubyとPHP
Python以外でWeb開発に適したプログラミング言語は、RubyとPHPです。
RubyとPHPは、Web開発に特化した機能やWeb開発において著名なフレームワークを持っており、効率的にアプリケーションを開発できるため、どちらも初心者でも習得しやすい言語といわれています。
また、Web開発はリモートワーク可能な仕事が多いため、リモートワークをしたい方にもおすすめです。
ただし3つとも優れたプログラミング言語であるため、最初の選択にこだわりすぎずに、早く学習を開始することを心がけましょう。
未経験者がプログラミング言語を習得する際に大事なポイント
未経験者がプログラミング言語を習得する際には、下記の2つが非常に大切です。
プログラミングを学習するうえでのベースとなる考え方をしっかり理解しましょう。
プログラミング言語によってそれぞれの分野に適している言語が異なる
プログラミング言語を習得する際に、プログラミング言語によってそれぞれの分野に適している言語が異なることを理解しましょう。
- PythonはAI開発に適しているが、スマホアプリ開発には不向き
- JavaはAndroid向けアプリの開発が得意だが、iPhone向けアプリの開発は不得意
言語の特性を理解せずに学習を始めると、習得が難しかったり、やりたい仕事ができなかったりする可能性があります。
一方で、一つのプログラミング言語を習得すれば別の言語を学習する難易度が格段に下がるため、何を選んでも習得したことが無駄にはなりません。
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現場で求められるスキルを身に付ける
IT業界では実践的なスキルが重視されるため、採用されるためには現場で求められるスキルを身に付けることが大切です。
まずはどのようなスキルが求められるかを把握することから始めましょう。
- 求人情報や募集要項をくまなくチェックする
- 現役のエンジニアに直接聞く
大事なのは「プログラミングができれば仕事ができるわけではない」ということです。
開発の現場ではプログラミング以外のスキルも求められるため、エンジニアとして現場に出るために何が必要かをしっかりと把握しましょう。
RaiseTechはエンジニアリングスクールなので、プログラミングだけを教えるスクールではないです。
— エナミコウジ@RaiseTech代表 | 自走力を鍛え上げるエンジニアリングスクール (@koujienami) May 13, 2019
まずそもそもの話として、現場に出るにあたって「プログラミングしか出来ない」っていうのは仕事にならないので、特定言語のプログラムのみ、は武器として弱すぎるのです。
まとめ|目的に合わせてPythonを習得するかを検討しよう
Pythonは汎用性が高く、Web開発やデータ分析などの幅広い分野で活用できる言語ですが、すべての方におすすめできるとは限りません。
Pythonの習得をおすすめできない人 | Pythonの習得をおすすめする人 |
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プログラミング言語によって得意な分野や特性が異なるため、自分の目的に合わせて言語を選ぶことが大切です。
Pythonの特徴を理解したうえで、自分の目的に合っているかを検討してみましょう。
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