文系出身者がIT業界に向いているか不安に感じている人は多いのではないでしょうか。
- 「文系出身でもIT業界で活躍できるの?」
- 「文系の強みを活かせる職種はあるの?」
IT業界は「理系出身者が有利」というイメージを持つ方もいるかもしれませんが、実際には文系出身者の強みを活かせる場面も多く、文系だから不利ということはありません。
本記事では、文系出身でも活躍できる理由や文系出身者がIT業界に向いているかどうかを判断するための特徴を解説します。
実際の転職事例も紹介するため、ぜひキャリア選びの参考にしてください。
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文系でもIT業界で活躍できる!3つの理由を解説
文系でもIT業界で活躍できる3つの理由を解説します。
文系出身の方でもIT業界で活躍している要因を深堀りしていきましょう。
1.IT業界の3割以上は文系出身者
文系出身者でもIT業界への進出は問題ありません。
実際、下図に示すIPA(独立行政法人 情報処理推進機構)が発行している「IT人材白書2020」によれば、IT・情報系以外の文系出身者が約30%もいることが示されています。
具体的には、先端技術を扱うエンジニアである先端IT従事者の30.2%、先端技術を扱わない先端IT非従事者の34.6%が文系出身者です。
次の最先端技術を扱う知識・スキルを持つIT人材のことを指します。
- データサイエンス
- AI・人工知能
- IoT
- デジタルビジネス、X-Tech(FinTech、AdTech、EdTechなど)
- アジャイル開発・DevOps
- AR・VR
- ブロックチェーン
- 自動運転・MaaS
- 5G
上記のデータより文系出身者がIT業界で活躍している事例は多く、文系出身であることを気にする必要はありません。
2.IT業界で求められる能力はITスキルだけではない
IT業界ではプログラミングスキルや論理的思考力といった、理系が得意とする能力が求められるというイメージがあるかもしれません。
しかし実際にはコミュニケーション能力など、文系が得意とするスキルも大切です。
提案資料や設計書を作成したり、チームメンバーやクライアントとメール・チャットでやり取りしたりと、文章を書く場面も多くあります。
両方のスキルが必要とされるため、理系と文系のどちらにも有利・不利はありません。
3.現場レベルの人材が不足している
現場レベルのスキルを身に付けると、引く手あまたの人材となります。
上記の動画の通り、募集要項を見ることや、現場に出ている人に話を聞くことで客観的に現場スキルのレベル感を把握できます。
IT業界は深刻な人材不足に直面しており、経済産業省の予測では2030年に最大79万人の人材不足が見込まれているのです。
そのため多くの企業が即戦力となる人材を求めており、現場レベルのスキルを持っていれば、文系理系を問わず需要があります。
IT業界に向いている文系出身者の5つの特徴
この章ではIT業界に向いている5つの特徴を解説します。
いきなり5つすべてを満たす必要はありません。一つひとつ確認しておきましょう。
1.コミュニケーション能力が高い
IT業界ではチームで開発を進めることが多く、チームワークが重要視されるため、コミュニケーション能力が必要です。
またクライアントとのコミュニケーションも求められます。
- コミュニケーション能力が活かされるシーン
- クライアントの要件を正しく聞き出す
- チームメンバーと連携する
- 上司に状況を正確に伝える
会話する能力だけでなく、文章を読み解いたり、文章やイメージを使ってわかりやすく伝えたりするなど、総合的なコミュニケーション能力が求められます。
2.IT技術の学習意欲がある
IT業界では技術が絶えず進歩するため、継続的な学習が求められます。
文系出身者でも幅広い分野に関心を持ち、未知の領域に挑戦する意欲があれば、IT知識を身に付けられます。
学習意欲があれば、現場で必要なスキルを習得し、適応することは十分可能です。
3.チームで協力できる
ITの現場では、基本的にチームでの開発がメジャーです。
そこでコミュニケーション能力を活かして、次のようにチーム連携ができる人は非常に適しています。
- 進捗や課題の状況を共有する
- 改善案を提案する
- 課題について質問や相談をする
- 雑談でチームの雰囲気を良くする
上記のような連携を取れる能力がある人は、IT業界で活躍しやすいでしょう。
4.明確にやりたいことがある
IT業界では職種ごとに役割や業務内容が異なります。
- お客さまの心に残るデザインを作りたい
- 便利なアプリケーションを開発したい
- Webマーケティングのスキルを身に付けて、ゆくゆくは自分で商品を売りたい
上記のような明確な目標があると、目標達成に必要な知識やスキルが自然と身に付きます。
また目標が明確であることで、IT技術の学習においてもモチベーションを維持しやすくなるでしょう。
5.「自走力」がある
上記の動画のようにIT業界で働く上では「自走力」が非常に重要です。
プロジェクトで起こる大小さまざまな問題・課題を、下記のような複数の手段を駆使して解決まで導く能力が求められます。
- 自分で調べる
- 他人にやり方を聞く
- 適切な人に依頼する
自分の力だけですべてを解決することは不可能です。
いかなる方法を使ってでも、プロジェクトを進めることが第一であることを念頭に置いて業務に取り組みましょう。
ただし、質問ばかりしていても自身の成長にはつながりません。
「自分でやること」と「人に頼ること」のバランスを取って、自己成長しつつチームでの役割を遂行することが大切です。
IT業界に向かない人の5つの特徴
この章では逆にIT業界に向かない人の特徴について解説します。
上記5つに当てはまる場合、IT業界でキャリアを築いていくのは難しいです。
自分の特性と照らし合わせながら確認してみましょう。
1.パソコンやITツールの操作が苦手
IT業界では、業務の中で日常的にパソコンやITツールを使用するため、苦手意識がある方には向いていない可能性があります。
パソコン・ITツールを使うことや操作を覚えることに消極的だと、業務が滞ったりチームメンバーとの会話が噛み合わなかったりと、仕事をするうえでマイナスに働くでしょう。
文系出身者でも勉強すれば身に付けられますが、パソコン・ITツールに対して強い苦手意識がある方には向いていないかもしれません。
2.IT技術に興味を持てない
IT業界は技術の進歩が速く、常に新しい技術やツールが登場します。
技術に興味を持ち、理解しようとする姿勢がなければ、現場の作業についていけなくなる可能性が高まるでしょう。
技術への関心が薄いと「現場で必要とされる知識や技術」を自発的に学ぶ習慣が身につきにくくなります。
そのまま放置してしまうと技術的な議論についていけなかったり、新しいツールを使いこなせなかったりと、目の前のタスク処理に時間がかかっていくことになります。
3.臨機応変に対応できない
IT業界の仕事は、急な仕様変更やトラブル、顧客ニーズの変化、技術の進化など、様々な事象に対応するための臨機応変さが求められます。
- ルーティンワークを好む
- 固定観念にとらわれやすい
- 計画どおりに進まないとストレスと感じる
上記のような方は、状況に応じた柔軟な対応ができず、IT業界での仕事をうまく進められない可能性があります。
4.常に受け身の姿勢
IT業界の仕事では指示を受けるだけでなく、自発的に考え行動することが求められます。
スケジュールの遅れを自ら報告したり、トラブルの解決策を自分で調べたり、より効率的な方法を提案することが重要です。
プロジェクトや日々の業務において、能動的に業務に取り組む人材が重宝されます。
5.自らスキルを身に付ける意識がない
IT業界の現場では、手取り足取り教えてくれる余裕がある場所はほとんどありません。
研修がある場合もありますが、研修だけでは実務レベルのスキルを身に付けるのは難しいでしょう。
IT業界で活躍するためには、下記のような現場で求められるスキルを、自ら積極的に学習する意識が求められます。
- ITの知識
- 論理的思考力
- コミュニケーション能力
- マネジメントスキル
もし自主的にスキルを習得する意識がない人は、IT業界の現場で活躍することは難しいでしょう。
文系の人がIT業界を目指す際に準備すべきこと3つ
ここからは、文系の人がIT業界に臨むにあたって準備すべきことを3つまとめました。
ステップ形式で一つひとつ丁寧に解説しますので、順番に読み進めてみてください。
1.IT業界を目指す目的を決める
自分のキャリアビジョンに合った明確な目的を持つことが大切です。
- IT業界で実現したいこと
- IT業界で解決したい課題
- IT業界で追求したい価値観
上記を深く考え、具体的な目標を設定しましょう。
ゴールが定まると、自分に合った職種や企業を選びやすくなり、就職活動がうまくいく確率も高まるでしょう。
2.なりたい職種を明確にする
IT業界には多くの職種が存在します。
たとえば、次のようなものです。
- プログラマー
- インフラエンジニア
- Webエンジニア
- Webデザイナー
- Webマーケター
自分の適性や興味に合った職種を見つけることが、IT業界での活躍につながります。
各職種に求められるスキルや資質を理解し、自己分析を行いながら、実際に自分の希望する職種で働いている人と話すことで、理解を深めましょう。
自分が目指す職種を明確にすることで、必要なスキルを効率的に習得し、就職活動でのアピールポイントを明確にできます。
関連記事:ITエンジニアに向いている人の5つの特徴と未経験から転職を目指す方法
3.目指す職種の現場で求められるスキルを身に付ける
ITの現場で求められるスキルはIT技術だけではありません。
現場で求められるスキルを知ることが大切です。
求められるスキルを知るための方法としては、前述したように募集要項を確認することや現場で働く人の話を聞くことが挙げられます。
必要なスキルを理解し身に付ければ、文系理系に関係なく活躍できます。
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文系でも大丈夫!自信を持ってIT業界を目指そう
文系出身者でもIT業界で活躍している人は多くいます。
この記事を読んでIT業界に魅力を感じた方は、ぜひチャレンジしてみてください。
- IT業界の3割以上は文系出身者
- IT業界で求められる能力はITスキルだけではない
- 現場レベルの人材が不足している
- コミュニケーション能力が高い
- IT技術の学習意欲がある
- チームで協力できる
- 明確にやりたいことがある
- 「自走力」がある
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