IT業界に興味があっても「エンジニアの給料は安すぎる」という情報もあり、転職に躊躇してしまう方もいるでしょう。
しかしエンジニアの給料は、日本人の平均年収と比較しても決して低くありません。
本記事では、エンジニアの給料が安すぎるといわれる理由や、エンジニアとして給料をアップさせる方法を解説していきます。
エンジニアを目指したいけれども、給料面で不安を感じている方はぜひ参考にしてください。
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エンジニアの給料が安すぎるといわれる理由4選
エンジニアの給料が安すぎるといわれる理由は、下記の4つです。
理由をしっかり理解して、エンジニアを目指すべきなのか検討しましょう。
スキルがないと高年収を目指しにくい
ITエンジニアは、実力主義の傾向があるため、スキルがないと高年収を目指しにくいという特徴があります。
厚生労働省の「IT・デジタル人材の労働市場に関する研究調査事業」からも分かるとおり、IT業界はスキルレベルが上がるごとに年収が高くなっているのです。
今回は例として「ソフトウェア開発スペシャリスト」のレベル別賃金水準をグラフにして示します。
上記のグラフで紹介しているレベルは、IPA(独立行政法人情報処理推進機構)が定めた下記のITスキル基準を基に作成されています。
レベル | 説明 |
---|---|
レベル1 | 「IT企業における実務未経験者や新入社員などが該当」 |
レベル2 | 「一定範囲の作業であれば独力で担当することができるレベル」 |
レベル3 | 「高度IT人材としてのスキルを有しているレベル」 |
レベル4 | 「よりハイレベルな、高度IT人材に該当するレベル」 |
スキルがないと高収入を目指しにくいため、スキル不足のエンジニアが「給料が上がらず安い」といっているのでしょう。
下請け企業だと給料が上がりにくい
ITエンジニアの仕事は、多重下請けといわれる構造になっていることが多いため、給料が上がりにくい傾向にあります。
元請企業が1次請企業に委託し、1次請企業が2次請企業に再委託して、下記のように何層にも下請け企業が連なった状態を指します。
間に入る企業が多いほど中間マージンが抜かれるため、三角形の底辺に近い企業は十分な予算が取れず、低賃金かつ劣悪な環境で働かなければならないこともあるでしょう。
エンジニアとして働く場合、下請け企業だと給料が上がりにくいため、エンジニアは給料が低いといわれています。
日本特有の年功序列が原因で給料が上がらない場合がある
日本には、特有の年功序列制度が根付いている会社がまだまだ多いため、スキルの高いエンジニアだったとしても、企業によっては給料が上がらないこともあるでしょう。
比較的新しい業界といえるIT業界は、実力主義の会社も多くなっているものの、依然として年功序列の会社があるのも事実です。
年功序列の会社では、若いときに頑張っても昇進や昇格が難しく、給料が上がりにくい仕組みになっています。
エンジニアの「給料が安すぎる」は本当か?
「エンジニアの給料が安すぎる」は本当かについて、下記の2つの観点で解説していきます。
IT業界の年収は他業界よりも高い
IT業界の年収は、他の業界と比較しても高い傾向にあり、国税庁や厚生労働省の調査によると、IT業界の年収は平均年収よりも高いという結果が出ています。
「2023年 平均年収ランキング(doda)」のデータをみると、日本の全職種の平均年収は414万円なのに対して、情報通信業は452万円と、大幅に平均年収を上回っています。
業種 | 平均年収 |
---|---|
営業 | 456万円 |
IT/通信 | 452万円 |
事務/アシスタント | 343万円 |
販売/サービス | 334万円 |
また、厚生労働省が運営している職業情報サイトでのシステムエンジニアの平均年収は557.6万円です。
上記のとおり、エンジニアの年収は日本人の平均年収より高く安すぎることはありません。
エンジニアのなかでも職種によって給料が異なる
エンジニアの種類は多種多様ですが、大部分の職種のエンジニアが平均年収を超えています。
下記は、dodaが調査をした代表的なエンジニアの「2023年 平均年収ランキング」(会社員、サラリーマンが対象)の結果を示した表です。
職種 | 平均年収 |
---|---|
セキュリティエンジニア | 487万円 |
スマホアプリ/ネイティブアプリ系エンジニア | 461万円 |
サーバーエンジニア | 454万円 |
ネットワークエンジニア | 446万円 |
Webサービスエンジニア | 424万円 |
データベースエンジニア | 412万円 |
職種によって異なるため、給料が安いと感じる方もいますが、全体的にエンジニア職は日本の全職種の平均年収(414万円)より高い傾向といえるでしょう。
エンジニアとしての給料をアップさせる5つの方法
ここからは、エンジニアとして給料をアップさせる5つの方法を紹介していきます。
エンジニアとして需要が高いスキルを身につける
現在のスキルにプラスして、エンジニアとして需要が高いスキルを身につけることで給料アップにつながる可能性があります。
たとえば、下記のようなスキルを身につけることもおすすめです。
- AIやビッグデータなどの先端技術
- クラウド関連(AWSなど)
- セキュリティ関連の技術
- スマホアプリ開発に使われるプログラミング言語やフレームワーク
エンジニアとして社内で需要が高い特別なスキルを身につければ、市場価値が高い人材となり必然と給料面もアップしていくでしょう。
上流工程に入る
エンジニアとして給料アップするためにはスキルを身につけて、上流工程を担当するエンジニアになるのも有効な方法の一つです。
上流工程を担当するエンジニアは、要件定義や基本設計などを実施します。
(※ここでは、コーディングの前後で上流と下流を分けることとします。)
経済産業省が実施した「IT関連産業の給与等に関する実態調査結果」では、上流工程であるITコンサルタントやプロジェクトマネージャーの平均年収が高いのに対し、下流工程であるプログラマは、比較的年収が低いことがわかります。
職種 | 平均年収 |
---|---|
ITコンサルタント(上流工程) | 928.5万円 |
プロジェクトマネ-ジャー(上流工程) | 891.5万円 |
システム開発プログラマ(下流工程) | 568.5万円 |
組み込みソフトウェアプログラマ(下流工程) | 603.9万円 |
(吹き出し)年収アップをしたい方は、スキルを身につけて上流工程に入ることがおすすめです。
ITエンジニアとしての副業を始める
本業で身につけてきたITエンジニアとしての知識と経験を活かして、副業を始めるのも給料アップするためにおすすめの方法です。
たとえば、下記のような副業があります。
- アプリ開発
- システム設計
- Web制作
クライアントとの信頼関係ができれば、安定して案件の受注も可能になります。
ITエンジニアのさまざまな副業案件に携われば、スキルアップや新たな環境で経験を積めるため、給料アップを目指していきたい方は、副業にも積極的に挑戦してみましょう。
高年収の企業に転職する
実施している仕事は似ていても、企業によって給料は異なるため、高年収の企業に転職することも給料アップを目指すにはおすすめの方法です。
まずは自分の市場価値をしっかり把握してから、転職活動を行いましょう。
フリーランスエンジニアに転身する
フリーランスは、自分で案件の量と質を選択できるため、企業で働くより高い給料を目指せる場合があります。
すでにエンジニアとして高いスキルがある方は、フリーランスへの転身も一つの手段といえるでしょう。
フリーランスエンジニアのメリット、デメリットは次の表のとおりです。
メリット | デメリット |
---|---|
・年収を急激に上げられる可能性がある ・案件や一緒に働く人を選べる ・働く時間や場所を自由に選べる ・自己投資を経費にできる ・仕事量を自分で調整できる | ・収入が不安定になるリスクがある ・新しい技術に挑戦する機会を得にくい ・ワークライフバランスを保つのが難しい ・社会的な信用が得にくく保障もない ・トラブルが発生しても一人で解決する必要がある |
フリーランスになれば、自分の頑張り次第で年収を上げることも可能ですが、メリットとデメリットを十分に理解してから転身しましょう。
エンジニア未経験者が高年収を目指すのに必要なこと3選
エンジニア未経験者から、高年収を目指すのに必要なことは下記の3つです。
未経験から将来的に稼げるエンジニアになりたい方は、ぜひ参考にしてください。
キャリア設計をする
エンジニア未経験の場合、いきなり年収の高い職種についたり、フリーランスに転身することは難しいといえます。
将来なりたい姿を叶えるためには、キャリア設計を行うことが大切です。
- 自己分析を行う
- 情報収集を行う
- なりたい姿を具体的に思い描く
- 目標を叶えるための期間と行動計画を立てる
企業選定を慎重に行う
IT業界は、多重下請け構造になっている場合があるため、企業選定は慎重に行いましょう。
また、IT企業はベンチャー企業が多く、なかにはブラック企業もあるため、年収の高さだけで求人に飛びつくのは危険です。
入社してみたら「実は給料が低かった」「毎日残業がつらい」というのを避けるためにも、企業に何を求めているのか、自分がエンジニアとして何をしたいのか明確にしておくことが大切です。
下記の記事では、入ってはいけないIT企業の特徴をまとめていますので、ぜひあわせてご覧ください。
関連記事:入ってはいけないIT企業とは?8つの特徴と5つの見極め方を解説!
現場で通用するスキルを身につける
未経験エンジニアから高年収を目指すためには、現場で通用するスキルを身につけることが重要です。
IT業界は人材不足のため未経験OKの求人も増えていますが、実はブラック企業であったり、そもそもスキルがないと入社後も苦労します。
高年収を目指していくためには、日々エンジニアとしての勉強も怠らずスキルを高めていくことが大切です。
給料アップのために今すぐできる2つのこと
最後に、エンジニアとして給料をアップするために今すぐできることを2つ紹介します。
キャリアパスを明確にするためにスキルの棚卸をする
キャリアパスとは、キャリアを積み重ねていくうえで必要となる過程や道筋を示すものです。
現在のスキルと目標設定が完了したら、目指す姿になるためには何をいつまでにすべきかなどを具体的に考えてみましょう。
稼げるエンジニアになるために行動する
キャリアが明確になったら、稼げるエンジニアになるために今すぐ行動するだけです。
未経験の方であれば、自己投資をしてスクールに通い実践的なスキルを身につける方法もおすすめです。
IT業界は、現場レベルで即戦力として仕事ができるエンジニアが不足しているため、エンジニアとして、高いスキルを持っていれば給料が安すぎるという状況は回避できます。
もし「稼げるエンジニアになるために今すぐ行動したいけど、何をしたらいいのかわからない」「未経験だから右も左もわからない」「誰かに相談してみたい」という方は、ぜひRaiseTechにご相談ください。
JavaコースやAWSコースなど、目指すエンジニアに応じたコースを選択し、現場で通用する知識やスキルを身につけることが可能です。
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まとめ:エンジニアの給料は安すぎない!より給料アップを目指して取り組もう!
エンジニアの給料について、解説してきました。エンジニアの給料が安すぎるといわれている理由は下記のとおりです。
- スキルがないと高年収を目指しにくい
- 下請け企業だと給料が上がりにくい
- 日本特有の年功序列が原因で給料が上がらない場合がある
エンジニアの給料は、日本の平均年収より高いため、安すぎることはありません。
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