AWSの学習をすすめるうえで、ハンズオンは実践に近い状態で知識やスキルを身につけられるため、非常に有効です。
しかし、AWSのハンズオンは種類も多く、初心者向けのハンズオンはどれがいいのか分からず悩んでいる方もいるのではないでしょうか?
- AWS学習におすすめのハンズオンはどれ?
- 何から学べばいいの?
- ハンズオンって無料なの?
- 初学者が使えるハンズオンはある?
本記事では、初心者向けにAWSを学べるハンズオンの選び方やおすすめのハンズオンについてわかりやすく解説しています。
ハンズオンでAWSの学びを深めたい方はぜひ参考にしてください。
「AWSの学習におすすめのハンズオンが知りたいけど沢山ありすぎてわからない!」と悩んでいる方は、お気軽にRaiseTech公式LINEからご質問下さい!
現役AWSエンジニアでもあるRaiseTech代表のエナミコウジが質問にお答えします。
気になる方は、ぜひ公式LINEに登録して情報をお受け取り下さい。
\AWS最新情報も無料で発信中!/
AWSが学べるハンズオンの選び方
AWSをハンズオンで学習を始める際、確認すべきポイントは、受講しようとしているハンズオンコースが最新の情報をもとに作成されたものかどうかです。
AWSを含めたクラウドサービスの発展は目まぐるしく、サービス提供開始から半年後や1年後には非推奨になるケースがあるためです。
たとえば「ハンズオンはじめの一歩: AWSアカウントの作り方 & IAM 基本のキ」というハンズオンの場合、以下のように収録された時期が記載されています。
※本ウェビナーは2023年にレコーディングされたものです。
「ハンズオンはじめの一歩: AWSアカウントの作り方 & IAM 基本のキ」より引用
収録・作成時期を確認することで、最新の情報をもとにしたハンズオンであることが確認できます。
AWSの学習を進める際は、新しい情報をもとに構築されたコースであるかを把握したうえで受講しましょう。
Amazonが無料で提供!AWS Hands-on for Beginners(ハンズオン ビギナーズ)とは
「AWS Hands-on for Beginners(ハンズオン ビギナーズ)」とは、自分でAWSを操作し仕組みや設計方法を学べる無料のハンズオン教材です。
ハンズオンビギナーズは名前の通り、AWSを初めて学習する方でもわかりやすいように作られているため、どのハンズオンから手をつけたらいいかわからない方はぜひ利用してみましょう。
【厳選】ハンズオン ビギナーズから選ぶおすすめのハンズオンテーマ10選
ハンズオン ビギナーズは2023年12月現在、25のテーマが用意されています。
25のテーマの中から、厳選した初心者向けのおすすめのコースは下記の通りです。
- ハンズオンはじめの一歩: AWSアカウントの作り方 & IAM 基本のキ
- Security #1 アカウント作成後すぐやるセキュリティ対策
- Network編 #1 AWS上にセキュアなプライベートネットワーク空間を作成する
- スケーラブルウェブサイト構築編
- サーバレスアーキテクチャで翻訳WebAPIを構築する
- AWS上で静的なWebサイトを公開しよう
- 監視編 サーバーのモニタリングの基本を学ぼう
- Amazon EC2 Auto Scaling スケーリング基礎編
- AWS環境のコード管理 AWS CloudFormationでWebシステムを構築する
- Amazon CloudFrontおよびAWS WAFを用いてエッジサービスの活用方法を学ぼう
ご自身のレベルや目的に応じて各種カリキュラムに挑戦してみてください。
1.ハンズオンはじめの一歩: AWSアカウントの作り方 & IAM 基本のキ
「1.ハンズオンはじめの一歩: AWSアカウントの作り方 & IAM 基本のキ」は、初めてAWSを使う方におすすめなコースです。主にアカウント作成やアカウント管理の考え方などについて学べます。
1つのプロジェクトに複数の人が携わりAWSサービスを利用する場合に、どのユーザにどのレベルでの権限を付与するか?といった運用に関連する部分も身につけられます。
2.Security #1 アカウント作成後すぐやるセキュリティ対策
「2.Security #1 アカウント作成後すぐやるセキュリティ対策」は、AWSアカウント作成後にやっておきたいセキュリティ対策が学べるコースです。
標準の設定では無効になっている機能も多く、AWSをより安全に使用するために適切な設定を反映する必要があります。
セキュリティ対策コースを学ぶと、実運用でもセキュリティ対策が疎かになっていないか?という観点の見直しが可能になります。
3.Network編 #1 AWS上にセキュアなプライベートネットワーク空間を作成する
「3.Network編 #1 AWS上にセキュアなプライベートネットワーク空間を作成する」は、AWSネットワークに関する基礎的な知識を学べるコースです。
Amazon VPCを使用したプライベートなネットワーク構築やVPCおよびインターネット間の接続制御などを学べます。
WebサイトやアプリケーションをAWSで公開する際、ネットワーク関連のエラーや設定不備で通信ができないケースもあります。
本コースを学ぶことでエラーなどの事象を切り分けられ、対応方針の決定や実作業を円滑に進めることができます。
4.スケーラブルウェブサイト構築編
「4.スケーラブルウェブサイト構築編」は、WordPressを利用したウェブサイト構築が学べるコースです。
インターネットのサービスでは可用性が重要になってくるため、サービスをできる限り止めないためのアイデアやロジックを実運用の観点から学べます。
たとえば、インターネット上のWebサイトは、下記2つの要素で構成されている場合が多いです。
- 複数のWebサーバと記事情報や会員情報などを保管しておくデータベース
- 負荷を分散してくれるロードバランサなど
アクセス増加やサーバの負荷上昇が原因で一つのサーバがダウンしても、他のサーバでサービス提供が継続できるように設計・構築をしていくといった内容を学習できます。
5.サーバレスアーキテクチャで翻訳WebAPIを構築する
「5.サーバレスアーキテクチャで翻訳WebAPIを構築する」は、AWSでサーバレスやAPIを用いたアプリケーション開発を体験できるコースです。
サーバを使わないことによるメリットを体感できるため、AWSで最新技術を動かしながら学びたいという方はぜひ実践してみましょう。
6.AWS上で静的なWebサイトを公開しよう
「6.AWS上で静的なWebサイトを公開しよう」は、Amazon S3の静的ウェブサイトホスティング機能を活用し、AWSに静的なWebサイトを公開するコースです。
HTML・CSSを利用したWebサイトであれば公開可能なため、新規サービスのランディングページや自身のポートフォリオサイトとして公開することもできます。
AmazonS3の正式名は「Amazon Simple Storage Service」です。
オブジェクトストレージサービスの一種であり、データ容量を気にすることなく保存することができるAWSのサービスに含まれる機能のひとつです。
7.監視編 サーバーのモニタリングの基本を学ぼう
「7.監視編 サーバーのモニタリングの基本を学ぼう」は、Amazon CloudWatchでの監視が学べるコースです。
CloudWatchは機能が複雑で監視項目も多岐にわたります。
初心者向けに基本的なメトリクスやしきい値超過のアラート設定などへ絞られたカリキュラムです。
8.Amazon EC2 Auto Scaling スケーリング 基礎編
「8.Amazon EC2 Auto Scaling スケーリング基礎編」は、Webサイトなどへのアクセスが急増した時を想定し、自動スケールしてくれるサービスを使用する方法などについて学べるコースです。
クラウドが登場する前のオンプレミスでは、「将来のアクセス数を予測し、システム導入時にサーバーを準備する必要がありました。
予測に反して過剰な投資となったり、反対に予測を超えて不足することもありました。
クラウド化が進む昨今では「負荷率が◯◯%を☓分連続で超えたら自動でリソースを追加する」といった仕組みが導入される時代になっています。
- どのくらいの負荷率になったらリソースを増やすか
- どの程度まで負荷が下がればリソースを減らせるか
といった理解が重要になってきます。
ハンズオン形式でAuto Scalingを設定しながら学習を進めることで、実際の運用例に近い環境をイメージしながらスケーリングについて学ぶことが可能です。
9.AWS環境のコード管理 AWS CloudFormationでWebシステムを構築する
「9.AWS環境のコード管理 AWS CloudFormationでWebシステムを構築する」はAWS CloudFormationを利用して、Webシステムの環境構築について、実際に手を動かしながら理解を深めることができるコースです。
IaCは、インフラ構成や設定をコードとして定義し、そのコードを使用して自動的にインフラ構成をデプロイおよび管理するアプローチです。
コード化することで、同一の環境を容易に複製できたり、バージョン管理システムと併用することで変更履歴が追跡できるなど様々なメリットを享受できます。
現在、IaCの利用はクラウドの環境構築手法のスタンダードと言っても過言ではありません。
是非このテーマを通して学習しておきましょう。
10.Amazon CloudFrontおよびAWS WAFを用いてエッジサービスの活用方法を学ぼう
「10.Amazon CloudFrontおよびAWS WAFを用いてエッジサービスの活用方法を学ぼう」は、Webアプリケーションレイヤーへの攻撃に対する防御やコンテンツのキャッシュと配信について学べるコースです。
AWSのサービスで提供されるCDNやWAFの機能を使うことで、バックエンドサーバやコンテンツ置き場の負荷軽減や攻撃を防ぐことができます。
インフラ構築やアプリ開発だけでなくセキュリティ面にも配慮ができる人材は重宝されるため、セキュリティのスキルも身に着けて幅広く活躍したいという方におすすめのコースといえます。
コンテンツ デリバリー ネットワークは、Webサイト上のコンテンツを安定的にユーザーに届ける仕組み
Webアプリケーションファイアーウォールは、Webサーバーや、データベースなどで構成されるWebアプリケーションの保護に特化したセキュリティのこと
ハンズオンビギナーズ以外でおすすめのハンズオン
Amazonの提供するAWS Hands-on for Beginnersだけでは理解が難しいという方に向けておすすめの2つのハンズオンを紹介します。
Udemy | AWSやPython、Java、WordPressなどのITスキルや、Blender、Unityなどのクリエイティブスキルを学べるオンライン学習プラットフォーム |
---|---|
CloudTech | AWSに特化したオンライン学習ができるプラットフォームです。 無料会員だと一部のコンテンツのみ受講が可能ですが、有料会員になることで全てのコンテンツにアクセスができます。 |
ご自身に合ったハンズオンで学習を効率よくすすめていきましょう。
下記の記事では、AWSの勉強におすすめのサイトと勉強方法について詳しく解説していますのでぜひ併せてご覧ください。
関連記事:現役AWSエンジニアがおすすめする勉強サイトを紹介
RaiseTechでは、現役エンジニアの講師が、単なる知識にとどまらず実際に現場で求められる技術や考え方をわかりやすく教えています。
少しでも興味がある方は、お気軽にLINE登録してみてください。
\AWSの最新情報が満載/
AWSハンズオンに関するよくある質問
AWSハンズオンを活用して学習をすすめようとする際に、よくある質問についてまとめてみました。
- AWSのハンズオンは個人利用できますか?
- AWSのハンズオンに費用はかかりますか?
- AWSのハンズオンを始める前に必要な物はありますか?
- AWSハンズオンのセミナーはありますか?
費用面や事前の準備などの知っておきたいポイントも解説します。
AWSのハンズオンは個人利用できますか?
AWSハンズオンは企業で契約されるケースもありますが個人利用も可能です。
個人用のメールアドレスでAWSアカウントを作成することにより個人利用が可能になります。
個人用AWSアカウントを作成する際はクレジットカードの登録が必要になるため、手元に準備したうえでアカウント作成を実施してください。
AWSのハンズオンに費用はかかりますか?
ハンズオン動画を視聴する部分は費用がかかりません。
ただし、AWSハンズオンを実施する際はAWSリソースを使用するためサービス利用料が必要になる場合があります。
ハンズオンが終了したらリソースの停止や削除を適宜行い、停止忘れなどによる請求金額増加には注意してください。
AWSのハンズオンを始める前に必要な物はありますか?
PCとインターネット環境およびAWSアカウントがあれば問題ありません。
ただし、AWSハンズオンの動画を視聴しながらAWSサービスの構築や設定作業を行うため、通信制限のかからない安定したインターネット環境が望ましいです。
AWSハンズオンのセミナーはありますか?
AWSが公式で開催する初心者向けのセミナーイベントもあります。
直近では、2024/7/18(木)に「AWS Builders Online Series」が開催されました。
こちらはAWSの基礎を約3.5時間で学ぶことができるイベントで、基本サービスだけでなく生成系AIやモダンアプリケーション開発などのテーマについても無料で学習できます。
このセミナーに参加することで業界の最新動向をチェックできます。
現在アーカイブが公開されているため、気になる方はぜひチェックしてみてください。
AWSのベストプラクティスや基本的な要素を素早く身につけたい人・疑問点を払拭したい人におすすめです。
ハンズオンを活用して理論のみならず実践的な知識を身につけよう!
AWSを学習していくと理論だけでは理解が難しい部分も出てきます。
実際に手を動かして知識やスキルを身につけていただくために、初級者向けのハンズオンをご紹介しました。
まずはご自身のレベルを振り返り、レベルに適したテーマを学習することで大きな成長が見込めます。
ただし、今回ご紹介したテーマはAWSサービスのほんの一部に過ぎません。
AWSのサービスは多岐にわたるため、全てのサービスを独学で網羅することは非現実的です。
AWSの網羅的な知識はもちろん、実践的なスキルを身につけて自走できるエンジニアになるためのカリキュラムが整っています。
RaiseTechの公式LINEからスクールとIT業界の最新情報をゲットしてくださいね〜!!!
\AWSやIT業界の最新情報がわかる/