AWSエンジニアへ転職するために、AWSの資格を取るべきか迷っていませんか?
- 使えない資格を取って時間をムダにしたくない
- どの資格を取ればいいのか分からない
AWS認定資格を取れば、AWSエンジニアの転職に有利に働きます。
しかし、資格取得ばかりに労力を割いても転職は成功しないため注意が必要です。
本記事ではAWS認定資格が転職に有利な理由とおすすめの資格、資格を取得する際の注意点などを解説します。
本記事を読めば、あなたがAWS認定資格を取るべきか、取るならどの資格が良いかが分かるので、ぜひ最後まで読んでAWSエンジニアへの転職に活かしてください。
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AWS認定資格が転職に有利な4つの理由
AWS認定資格が転職に有利な理由は下記の4つです。
それぞれの詳しい理由を確認し、資格を取得すべきかの判断に活用してください。
AWSに関する知識を客観的に証明できる
AWS認定資格があれば、AWSに関する知識とスキルを示すことができ、転職時のアピールになります。
資格試験には合格基準があるため、客観的な知識・スキルの証明が可能です。
資格取得に関する社内制度を設けている会社がある
資格取得に関する社内制度がある会社は、採用時に資格を評価する可能性が高くなります。
- 資格取得が評価や昇進の基準に組み込まれている
- 資格の取得を支援する制度がある
- 資格取得の手当が出る
資格取得に関する制度を社外に公表している企業もあるため、企業のHPや採用情報などをチェックしてみましょう。
資格を取得する姿勢を評価してもらえる
エンジニアは新しい技術を勉強し続ける必要があるため、資格取得に向けて勉強した姿勢を評価してもらえる場合があります。
資格取得のために取り組んだことを説明し、自発的に勉強できる人材であることをアピールしましょう。
有資格者優遇・限定の求人がある
AWS認定資格を持っていることで、応募できる求人の幅が広がります。
- 有資格者優遇の求人がある
- 有資格者限定の求人がある
- 有資格者限定の転職サービスがある
有資格者が優遇・限定される求人や転職サービスがあることは、AWSエンジニアの転職で資格が評価される傾向があることを示しています。
AWS認定資格を取得する4つのメリット
AWS認定資格を取得することで、転職以外でも下記4つのメリットがあります。
それぞれ詳しく解説します。
キャリアップや仕事の獲得につながる
AWS認定資格は転職以外にも、キャリアアップや仕事の獲得に活用できます。
- 転職後の昇給や昇進
- 副業案件の獲得
- フリーランス案件の獲得
エンジニアであれば正社員・副業・フリーランスなど、働き方に関わらず活用できるため、AWS認定資格を取っておいて損はないといえるでしょう。
手当がもらえる場合もある
AWS認定資格の取得によって手当がもらえる会社の場合は、資格取得が直接的な収入アップにつながります。
- 受験費用を補助してもらえる
- 資格取得時に一時金が支給される
- 毎月の給与に手当を上乗せしてもらえる
複数のAWS認定資格を取得することで、月5万円以上の手当がもらえる会社もあります。
資格手当を支給しない会社もあるため、会社の採用情報を確認してみてください。
必要な知識が手に入る
資格取得のために勉強することで、必要な知識を網羅的に得られます。
新しく知識を得るだけでなく、既に持っている知識を体系的に整理できたり、知識が足りない部分に気づけたりもします。
資格取得は「知識を得る」という点において、良い勉強法であるといえます。
AWSエンジニア以外の仕事にも役立つ
AWS認定資格の勉強によって得た知識は、プログラマーのような他のエンジニアにも役立ちます。
- AWSで構築した開発環境を効率的に使える
- 仕事の領域をインフラまで広げられる
- AWSの機能を活かしたWebサービスを開発できる
AWSの知識をエンジニアの業務に活用することで、生産性が向上したり仕事の幅が増えたりして、年収アップにもつながるでしょう。
AWS認定資格の種類と受験費用
AWS認定試験は2024年2月現在で12種類あり、特におすすめなのがAWS SAA(ソリューションアーキテクト – アソシエイト)です。
AWSとかのインフラ周りもかなり変わってまして、最近は「SAAの資格取得必須」っていうのが未経験採用の条件に入るところがめちゃくちゃ増えてます。
— エナミコウジ@RaiseTech代表 | 自走力を鍛え上げるエンジニアリングスクール (@koujienami) February 19, 2023
以前はそれに近いレベルがあれば資格は問われなかったんですが、資格ないと駄目ってレベルになりつつあります。
後、自動化も抑えてないと駄目です。
ここでは、AWS認定試験の種類とSAAがおすすめな理由を詳しく解説します。
※以後AWS SAA(ソリューションアーキテクト – アソシエイト)はAWS SAAと記載
AWS認定資格は12種類ある
AWSの認定資格は難易度や専門分野ごとに分かれており、12種類(2024年4月25日現在)あります。(2024年4月に3種廃止、1種追加予定)
レベル | 資格名 | 問われる内容 |
基礎レベル | CLF(クラウドプラクティショナー) | AWS初心者向けの資格。 AWSのサービスや用語などの基礎知識を問う。 |
アソシエイトレベル | SOA(SysOps アドミニストレーター) | AWSの管理者向けの資格。 AWSの管理や運用に関する知識を問う。 |
DVA(デベロッパー) | AWSの開発者向けの資格。 AWSの特定サービスに関する深い知識やスキルを問う。 | |
SAA(ソリューションアーキテクト) | AWSの設計者向けの資格。 AWSのサービスに関する幅広い知識を問う。 | |
DEA(データエンジニア) ※2024年4月から受験可 | 2〜3年のデータ関連の実務経験を持つ技術者向けの資格。 AWSのデータベースに関する知識を問う。 | |
プロフェッショナルレベル | SAP(ソリューションアーキテクト) | 2年以上の実務経験を持つAWS設計者向けの資格。 AWSの複雑な要件に対応するためのサービスや手法に関する知識を問う。 |
DOP(DevOps エンジニア) | 2年以上の実務経験を持つAWS開発者向けの資格。 高度なインフラ構築や開発・運用の手法などに関する知識を問う。 | |
専門レベル | ANS(アドバンストネットワーキング) | 5年以上のネットワーク設計・実装経験を持つ技術者向けの資格。 幅広い AWS のサービスに対応するネットワーク設計・構築・運用に関する専門知識を問う。 |
DBS(データベース) ※2024年4月30日に廃止 | 5年以上のデータベース分野での実務経験を持つ技術者向けの資格。 AWSに最適なデータベースソリューションの設計・構築・運用をおこなうための専門知識を問う。 | |
PAS(SAP on AWS) ※2024年4月30日に廃止 | 5年以上のSAP(※1)の実務経験を持つ技術者向けの資格。 SAPをAWS上で利用するための専門知識を問う。 | |
MLS(機械学習) | 2年以上のAWS上での機械学習(※2)の設計・開発経験を持つ技術者向けの資格。 AWSで機械学習モデルの構築・トレーニング・チューニングなどをおこなうための専門知識を問う。 | |
SCS(セキュリティ) | 5年以上のセキュリティ分野での実務経験を持つ技術者向けの資格。 AWSのデータ保護や不正アクセス制御など、セキュリティに関する専門知識を問う。 | |
DAS(データアナリティクス) ※2024年4月9日に廃止 | 5年以上のデータ分析の実務経験を持つ技術者向けの資格。 AWSのサービスを利用したデータ分析をおこなうための専門知識を問う。 |
※1 SAPという、経営・業務を効率化するためのさまざまなサービス持つシステム
※2 AIなどに利用される、コンピューターにデータから情報を学習させる手法
※1 SAPという、経営・業務を効率化するためのさまざまなサービス持つシステム
※2 AIなどに利用される、コンピューターにデータから情報を学習させる手法
おすすめの資格はAWS SAA
どの資格を取るべきか迷う方は、AWS SAAの取得がおすすめです。
SAAは実務経験1年程度の知識を証明でき、取得することでAWSの全体像を学べます。
関連動画:IT業界にとりあえず入りたいは危険!転職時に有利な資格とは?
SAAの勉強方法は下記の記事で詳しく解説しています。受験時の参考にしてください。
関連記事:【AWSの転職成功率を高める】AWS SAAのおすすめ勉強法8選!
AWS認定資格の受験費用
AWS認定資格は、資格によって1万円〜4万円程度の受験料がかかります。
試験の料金以外に模擬試験の受講や教材の購入をする際は、追加で費用が必要です。
試験の種類(レベル) | 料金 | |
---|---|---|
2024年3月まで | 2024年4月以降 | |
基礎レベル(Foundational) | 11,000円 | 15,000円 |
アソシエイトレベル(Associate) | 15,000円 | 20,000円 |
プロフェッショナルレベル(Professional) | 30,000円 | 40,000円 |
専門レベル(Specialty) | 30,000円 | 40,000円 |
参考:AWS 認定に関する情報とポリシー|AWS公式サイト
安くない金額ですが、将来の年収アップにつながれば費用を回収できます。
AWSエンジニアに転職するためには資格より現場レベルのスキルが大事
AWSエンジニアの転職にAWS認定資格は有効ですが、資格の取得が必須というわけではありません。
AWSエンジニアに転職する際に「最も重要なことは何か」について最後に解説します。
資格が評価されないケースもある
AWS認定資格はAWSエンジニアの転職に有利なケースが多いですが、資格を評価しない会社もあることは理解しておく必要があります。
- AWSやエンジニアの実務経験
- ITの知識やスキル
- コミュニケーション能力
- マネジメント能力(スケジュール管理や課題解決など)
- 人間性(会社に合っているか)
資格はあくまでAWSの知識を示す手段の1つと考え、資格に固執しすぎないようにしましょう。
体裁というか、資格を取得したという時点で他との差別化にはなるんですけど、それで「技術習得した証明」にはやっぱりならないので、現場には出せないので微妙って思ってます。
— エナミコウジ@RaiseTech代表 | 自走力を鍛え上げるエンジニアリングスクール (@koujienami) October 8, 2022
有利になる資格って、他と比べて目立つためだけに取るにしてはコスパ悪い資格ばっかりなんでw
資格を取る価値はあるが最優先ではない
AWS認定資格の取得には価値がありますが、優先度が高いのは実践的なスキルを身につけることです。
- ハンズオン(実戦形式)で学ぶ
- スクールで学ぶ
- AWSに関する業務を経験する
AWSの業務がない場合は、他のクラウドサービスやインフラ全般の業務でも良いので、実務経験を得ることを特に優先してください。
ハンズオンやスクールの選び方は、下記の記事で詳しく解説しているので参考にしてください。
関連記事:【実践的なスキルを身につける】AWSハンズオンのおすすめ10選!
関連記事:【稼げるスキルを身につけるなら】AWSのおすすめスクール3選と選ぶポイント
最も大事なのは現場レベルのスキルと自走力
IT業界は慢性的な人材不足が続いており、現場レベルのスキルを持ったエンジニアは引く手あまたになる状況です。
はい!頑張っていきましょう!
— エナミコウジ@RaiseTech代表 | 自走力を鍛え上げるエンジニアリングスクール (@koujienami) November 29, 2022
現場レベルの人はどこでも求められます。それはカネになるから、というのもありますが、カネになるレベルの人は価値提供を確実にできるから、という意味でもありますので!
現場レベルのスキルを身につけるために、現場で求められているスキルが何なのか知ることから始めましょう。
- スキルだけでなく自分で課題に取り組む力
- エンジニアとしてのコミュニケーションの取り方
本記事の「AWS認定資格は12種類ある」で解説したとおり、AWSの中には幅広い技術領域があるため、すべてのスキルを網羅することは現実的ではありません。
スキルを身につける際は、得意な領域や興味のある領域に絞ることをおすすめします。
まとめ|資格を取る意味を理解して効果的に活用しよう!
AWS認定資格が転職に有利な理由は下記の4つです。
- AWSに関する知識を客観的に証明できる
- 資格取得に関する社内制度を設けている会社がある
- 資格を取得する姿勢を評価してもらえる
- 有資格者優遇・限定の求人がある
AWS認定資格を取得すれば転職活動のプラスになりますが、最も大事なのは現場レベルのスキルを身につけることです。
実務の経験や実践形式の学習を優先し、必要に応じて資格を取得するようにしてください。
使える時間には限りがあるため、優先順位をつけて計画的にスキルを身につけ、AWSエンジニアへの転職を成功させましょう。
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