IT業界を目指したいけど「IT業界はやめとけ」という声を聞いて不安になってしまった経験はありませんか?
- IT業界はブラックだからやめたほうがいい
- 今からエンジニアになってもAIに仕事を奪われる
IT業界について調べていると、このようなネガティブな意見を目にすることもあるのではないでしょうか。
IT業界には「やめとけ」と言われるつらい一面もありますが、一方で非常に魅力的な業界でもあります。
本記事ではIT業界を目指す方に向けて、IT業界がやめとけと言われる理由やIT業界の魅力、IT業界に向いていない人と向いている人の特徴などを解説します。
IT業界は「やめとけ」と言われる4つの理由
IT業界は次の4つの理由で「やめとけ」と言われることがあります。
「やめとけ」と言われる理由が全員に当てはまるわけではないため、詳しい理由を確認して自分に影響があるかチェックしてみてください。
労働時間が長くてつらい
IT業界の労働時間は次の表のとおり、平均的な職業の労働時間を大きく上回っています。
業種 | 年間総労働時間の平均 | 所定外労働時間(残業時間)の平均 |
---|---|---|
IT業界 | 1,933時間 | 198時間 |
全産業 | 1,724時間 | 129時間 |
出典:IT業界の長時間労働対策について|厚生労働省より独自に作成
厚生労働省はIT業界の労働時間について次のように述べており、長時間労働が課題視されています。
”情報通信業は、年間総実労働時間が1,933時間(全産業平均1,724時間)、所定外労働時間が198時間(全産業平均129時間)と高水準。長時間労働等を原因とする脳・心臓疾患、精神障害の労災補償の支給決定においても多い業種の 一つである。”
出典:IT業界の長時間労働対策について|厚生労働省
長時間労働により疲弊したり健康を害したりする人がいることが「やめとけ」と言われる要因のひとつです。
ブラック企業が存在する
IT業界には「ブラック企業」と呼ばれる、悪質な労働条件で従業員を働かせる企業が存在します。
下請けの企業がさらに下請け企業に発注することで、末端の下請け企業に下記の問題が生じます。
- 報酬が低い
- 納期が短い
- スキルが身につかない
多重下請け構造の末端かつ従業員より会社の利益を優先する企業が、ブラック企業になりやすい傾向です。
ブラック企業はIT企業のほんの一部ですが、ブラック企業の存在がIT業界全体のイメージを悪くしています。
スキルを磨き続けないといけない
IT業界は技術の進化が速いため、常に知識のアップデートをする必要があります。
勉強が苦手な人やルーティン業務を望む人にとっては、継続的なスキルアップを求められることが負担に感じるでしょう。
勉強が必要なのはどの業界にもいえることですが、IT業界は特に勉強による差が付きやすい業界です。
- 技術の進化が速い
- 高い専門性が求められる
勉強して自分を磨き続けるか勉強を避けるか、自分はどうありたいかをぜひ考えてみてください。
AIに仕事を奪われる可能性がある
AIの急激な進化により、プログラミングやテストなどの業務がAIに奪われる可能性があります。
一方でエンジニアがAIを活用することでクリエイティブな仕事に集中でき、生産性を高めることができます。
これからのIT業界を生き抜くには、単純作業から脱却してAIを使いこなすことが重要です。
不安なのはわかる。でも不安だからといって誰かが勝手に何とかしてくれたり、助けてくれたりはしない。だから結局やるしかない。
— エナミコウジ@RaiseTech代表 | 自走力を鍛え上げるエンジニアリングスクール (@koujienami) March 15, 2023
言い訳してる時間が勿体ないし、そもそも「AIが仕事を増やす」という方が考え方としては正しい。より生産性のあることに集中できるようになると、仕事は増えます。
IT業界は魅力的!働く4つのメリット
IT業界は「やめとけ」というネガティブな声がありますが、非常に魅力的な業界でもあります。
詳しい解説を読んで、マイナス面とプラス面のどちらが大きいか確認してみてください。
高年収を狙える
IT業界では、高い専門性やスキルを持つエンジニアが高年収を目指せます。
代表的な職種の平均年収は次の表のとおりです。
職種 | 平均年収(全体) | 平均年収(年代別) | |||
---|---|---|---|---|---|
20代 | 30代 | 40代 | 50代以上 | ||
プロジェクトマネジャー | 686万円 | 497万円 | 683万円 | 804万円 | 852万円 |
ITコンサルタント | 590万円 | 448万円 | 655万円 | 871万円 | 884万円 |
システム開発/運用(社内SE) | 463万円 | 369万円 | 503万円 | 581万円 | 630万円 |
サーバーエンジニア | 453万円 | 383万円 | 516万円 | 604万円 | 732万円 |
SE/プログラマ | 413万円 | 364万円 | 481万円 | 563万円 | 572万円 |
全職種(IT業界以外を含む) | 414万円 | 352万円 | 447万円 | 511万円 | 607万円 |
高年収を得るには、プロジェクトマネージャーやITコンサルタントが持つ上流のスキルか、専門性の高いスキルを身につけることが重要です。
将来性が高い業界
IT業界は非常に将来性が高く、スキルがある人であれば仕事がなくならない可能性が高いです。
- ビジネスにおいてIT技術が欠かせないものになった
- 今後もデジタル化が進んでいく
- 人材不足が拡大することが予測されている
終身雇用制の実質的な崩壊によって職の安定性が問われる現代で、仕事の需要が尽きないIT業界は、多くの人にとって魅力的な選択肢となるでしょう。
キャリアパスが豊富
IT業界では、スキルや経験を積むことでさまざまなキャリアパスを描くことができます。
専門性を高めて自分の好きな分野に特化させることも可能です。
次の図は、ITエンジニアのキャリアパスを可視化したものです。
得意分野や目標に応じて柔軟にキャリアを選択できる点が、IT業界の魅力のひとつです。
社会に価値を提供することにやりがいを感じる
IT業界の仕事は、システムやサービスによって社会的な課題を解決し、人々の生活を豊かにします。
他者貢献・社会貢献は、仕事において重要な要素です。
自分の仕事に誇りを持ち、強い達成感を味わえることが、IT業界で働く大きな魅力といえます。
IT業界に入って後悔しないために大事なこと
IT業界で後悔しないためには、次の2つが非常に大事です。
- IT業界の向き不向きを理解する
- 労働条件の悪い会社を避ける
向いていない人がIT業界に入ると苦労する可能性が高くなります。
向き不向きについては、本記事で紹介する「IT業界に向いていない人の3つの特徴」と「IT業界に向いている人の4つの特徴」を参考にしてください。
また入社した会社次第で年収や働きやすさ、身につくスキルが決まってしまうため、会社選びが非常に重要です。
会社選びに失敗しないために、下記の記事を参考にしてください。
関連記事:会社選びを失敗したくない人必見!入ってはいけないIT企業の特徴と見極め方
IT業界に向いていない人の3つの特徴
IT業界に向いていない人の特徴は下記の3つです。
IT業界に向いていない人がIT業界に入ってしまうと後悔する可能性が高いため、当てはまるかチェックしてみましょう。
コミュニケーションを取るのが苦手な人
IT業界の仕事には、多くの関係者とのコミュニケーションが求められます。
- プロジェクトメンバー
- クライアント
- 外部のパートナー企業
- 社内の経営陣
- 営業担当
- 他部署のメンバー
黙々と作業をするイメージのあるプログラマーも、仕様の確認や進捗の報告などのために、メンバーとのコミュニケーションが必須です。
コミュニケーションが苦手な人は、関係者との間に認識のズレを起こし、プロジェクトの進行を妨げる原因になってしまいます。
協調性がない人
IT業界ではチームで仕事をすることが多く、高いスキルを持っていても協調性がなければ、チームの足を引っ張ってしまいます。
- スケジュールを守らずプロジェクトの進行が遅れる
- 仕様と違うプログラムを作ってしまう
- 他の人が理解できないコードを書いてしまう
ひとりで開発をするなら協調性は不要ですが、そのようなケースはほとんどありません。
常に指示待ちの人
IT業界の仕事は予期せぬエラーや仕様の問題、スケジュールの遅延など、大小さまざまなトラブルが日々発生します。
想定外の事態が起こるたびに指示を待っていては、仕事がなかなか進みません。
指示待ちの人と自ら動ける人の違いは次の表のとおりです。
指示待ちの人 | 自ら動ける人 |
---|---|
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指示された仕事を着実にこなすタイプの人は、IT業界以外の仕事を探したほうが良いでしょう。
IT業界に向いている人の4つの特徴
IT業界に向いている人の特徴は次の4つです。
IT技術に興味がある人
変化の速いIT業界で働くには、最新の技術を学習して業務に取り入れていく姿勢が重要です。
IT技術に興味がある人なら、苦もなく日常的に知識を習得できるでしょう。
ただし、興味がないからといってIT業界で活躍できないわけではありません。
仕事と割り切ってしっかり学習できる人であれば、興味がなくてもIT業界で成功することは可能です。
論理的思考力がある人
論理的思考力はITエンジニアに必須の能力であり、さまざまな場面で求められます。
- プログラミング
- システムの設計
- 問題の原因調査と対策検討
- 上司への報告
論理的思考力とは、結論と根拠を矛盾なく結びつける能力です。
コミュニケーション能力が高い人
エンジニアにとってコミュニケーション能力は重要なスキルです。
コミュニケーション能力は大きく次の2つに分かれます。
- 相手が求めていることを理解する
- 自分の言いたいことを的確に伝える
聞く力と伝える力のふたつが揃うことで初めて、高いコミュニケーション能力を持っているといえます。
自走できる人
エンジニアにとって、自走力は極めて重要です。
自走力とは、仕事のゴールにたどり着くための方法を考え、行動に移す力を意味します。
自走できる人は、問題が起きてもゴールに向かって多角的にアプローチし、解決することができます。
自走力は、仕事をするうえで最も大事なスキルといっても過言ではありません。
IT業界に関するよくある疑問
ここではIT業界を目指す人によくある疑問を3つ解説します。
気になる疑問があれば、ぜひ参考にしてください。
未経験でもIT業界に入れる?
未経験からIT業界への転職は可能です。
ただし、スキルが全くない状態での転職はかなり難しいでしょう。
未経験OKとは「その職種の現場経験がない」という意味であり、「スキルがなくてもOK」という意味ではないことを理解し、スキルを身につけるところから始めましょう。
RaiseTechは現場レベルのスキルと自走力が身につくエンジニアリングスクールです。
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文系出身でもIT業界に入れる?
IT業界には文系出身者でも問題なく入れます。
IPAが発表したIT人材白書によると、IT業界の約3割が文系出身です。
IT業界では、コミュニケーション能力や自走力など、専門技術以外のスキルも求められます。
IT技術は後から勉強して身につけられるため、文系出身者でもIT業界で成功することが十分に可能です。
30代・40代でもIT業界に転職できる?
30代や40代からでもIT業界への転職は可能ですが、未経験からの挑戦の場合は難易度が高くなります。
RaiseTechの受講生で、39歳の未経験者が6ヶ月の学習を経てAWSパートナー企業への転職に成功した事例があります。
下記の動画で経緯を詳しく語っていますので、ぜひ参考にしてみてください。
関連動画:39歳未経験から6ヶ月でAWSパートナー企業に転職成功!?【RaiseTech受講生インタビュー】
まとめ|IT業界に魅力を感じたら目指してみよう
IT業界は「やめとけ」と言われることがある一方で、非常に魅力的な業界でもあります。
IT業界が「やめとけ」と言われる理由 | IT業界の魅力 |
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本記事を読んでIT業界に魅力を感じた方は、ぜひ目指してみてください。
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