ITパスポートを履歴書に書かないほうがいいは嘘!メリットや書き方を解説!

ITパスポートを履歴書に書かないほうがいいは嘘!メリットや書き方を解説!

初心者向けのIT資格として有名なITパスポートですが、履歴書に書いてよいのか分からずに悩んでいませんか?

インターネットには「ITパスポートは履歴書に書いたとしても笑われるから書かないほうがマシ」といった声もあり、どうすべきか迷ってしまうでしょう。

ITパスポートは基礎的な資格ではありますが、履歴書に書くだけで笑われるようなことはほとんどありません。

大事なのは書くかどうかではなく、どのようにアピールするかです

本記事では、就職・転職活動においてITパスポートをどのように活用すればよいかをケース別に紹介します。

本記事を読めば自分の場合はITパスポートをどう扱えばよいかが分かるので、就職・転職活動を行う際の参考にしてください。

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目次

ITパスポートは履歴書に書ける?

パソコンと履歴書とペン

ITパスポートは履歴書に書いても基本的に問題はありません。

ここではITパスポートを履歴書に書くことに対して、理解しておくべき2つのことを解説します。

就職・転職におけるITパスポートの立ち位置について理解しておきましょう。

ITの基礎的な資格のため大きなアピールにはならない

ITパスポートは、ITを仕事で活用するための基礎的な知識を問う資格であるため、履歴書に書いても大きなアピールとはならない可能性が高いです。

特にIT業界においては「ITパスポートの知識はもっていて当たり前」と考えられるケースが多く、就職・転職における大きな差別化要因とはなりにくいでしょう。

書くことでマイナスにはならない

ITパスポートは大きなアピールにはならないケースが多いですが、書くことでマイナスになるわけではありません

多少でもプラスになる可能性があるため、基本的には履歴書に書くようにしましょう

ただし、面接で執拗にITパスポートをアピールしてしまうと「アピールすべきポイントがズレている」と評価を下げる可能性があるため注意してください。

ITパスポートを履歴書に書いたほうがいい人

親指を立てるジェスチャーをする男性

ITパスポートを履歴書に書いたほうがいい人は、下記の2パターンです。

該当する方は、ITパスポートを履歴書に書いたうえで、上手くアピールに活用しましょう。

アピールできるITの経験・実績がない人

IT業界での実務経験がない場合は、ITパスポートによって実績の不足をある程度補うことができます

次のような人は、ITパスポートを履歴書に書いてアピールしましょう。

ITパスポートを履歴書に書いた方がいい人
  • IT業界で働いた経験がない人
  • IT業界で働いた期間が短い人
  • IT業界で働いた経験はあるが、ITの知識が必要な仕事内容ではなかった人

仮にITの知識やスキルを持っていても、実務の経験がなければIT業界では「未経験」とみなされてしまいます。

知識・スキルの有無を客観的に証明するためには、資格は有効な手段です。

IT業界以外を目指す人

ITパスポートは、IT業界以外を目指す場合は評価してもらえる可能性が高まります。

なぜならITパスポートが、ITを業務で使うすべての人を対象とした資格であるためです。

特にITの活用を前向きに推進している職場であれば、ITパスポートの知識は価値が高まるでしょう。

大事なのはITパスポートの試験から「何を得たか」と「どう活かすか」

面接を受けている男女

ITパスポートの資格取得は、履歴書に書くだけでは大きなアピールポイントになりません。

面接の場で「ITパスポートを取得しました」とだけ伝えても、面接官の印象には残らないでしょう。

重要なのは資格の勉強を通じて「何を学んだか」「知識を実際の業務でどのように活かすか」を説明することです。

ITパスポートを効果的にアピールする方法
  • 資格から学んだことを具体的に説明する
  • 目標に向かって計画的に学習できることを伝える
  • ITを活用した業務効率化やセキュリティ対策など、知識を業務に活かせることを説明する

スキルを高めて業務に活かすという目的意識を持ってITパスポートを取得したということを伝え、実践的な人材であることをアピールしましょう。

ITパスポートを履歴書に書くことでアピールできる3つのこと

履歴書とペンと「RECRUIT」の文字

ITパスポートを履歴書に書くことで具体的にアピールできることを3つ紹介します。

面接を受ける際は、上記を説明できるようにしましょう。

またこれからITパスポートを受験する人は、上記を意識して勉強すると就職・転職に活かしやすくなります。

ITの基礎的な知識を持っていること

IT技術は業務のさまざまな場面で利用されており、ITを活用して業務を効率的に進めるための知識を持っていることをアピールできます。

ITパスポートの公式サイトには、「業務に必要なITの基礎知識」として下記の内容が身につくと記載されています。

”パソコンの操作に関する知識ではなく、情報システム、ネットワーク、データベースなどITの基礎知識が体系的に身につくことで、顧客、社内の情報システム部門、IT企業との円滑なコミュニケーションに役立ちます。

実際に「社内の情報システム部門とのコミュニケーションが円滑になった」、「顧客とのコミュニケーションが円滑になった」などの声が寄せられています。”

引用:ITパスポート試験

単に「ITの基礎知識がある」と伝えるのではなく、上記のような実例を出しながら、具体的に業務に活かせることを説明しましょう。

コンプライアンス・情報セキュリティに関する知識を持っていること

コンプライアンス違反やセキュリティインシデントは企業の信用に大きな打撃を与えるため、これらの知識を持っていることは企業にとって価値のあることです。

ITパスポートを取得することで、下記の知識を得られます。

ITパスポート取得で得られる知識
  • 情報セキュリティや情報モラルに関する知識
  • 企業コンプライアンス・法令遵守に貢献する正しい知識

本来会社から説明するはずのコンプライアンスや情報セキュリティについて自分から説明できれば、会社のルールをしっかりと守れる人材であることをアピールできるでしょう。

目標のために自己学習できること

変化の激しいIT業界では、常に最新情報を入手して技術を身につける必要があるため、自主的に学習できることは非常に重要な能力です。

ITパスポートを取得するため取り組んだ内容を深堀りすることで、継続的に自己学習できる人材であることをアピールできます。

自己学習できることをアピールする例
  • 新しい知識を得ることが楽しい
  • 計画を立ててコツコツと勉強できる
  • 忙しい中でも工夫して学習時間を確保できる

上記のように勉強した実績を具体的に説明しましょう。

ITパスポートを取得する3つのメリット

MELITの文字

ITパスポートを取得することで、履歴書に書くこと以外にも次のようなメリットがあります。

これからITパスポートを取得するか検討している方は、ぜひ参考にしてください。

ITパスポート保有者を優遇する求人がある

ITパスポート保有者を優遇する求人に応募することで、採用の確率を高めることができます。

例えば、求人サイトの募集要項に「ITパスポートなどITやPCに関する知識がある方」と記載されているものがあります。

ITパスポート保有者優遇の多い求人
  • IT未経験者や初心者向けのIT系求人
  • IT業界以外の職種の求人

就職・転職にITパスポートを活かしたい方は、求人サイトを一度見てみるとよいでしょう。

資格手当が出る場合がある

ITパスポートを取得することで、資格手当として一時金や月額の手当が出るケースがあります。

また、資格手当を支給する企業は資格取得を評価する可能性が高いです。

志望する企業が資格手当を支給している場合は積極的に取得するとよいでしょう。

ただし、ITパスポートは基礎的な資格であるため、他の上位資格と比べると手当の金額が低い傾向にあります。

他の資格取得の足がかりにできる

ITパスポートは、IT業界で求められる幅広い知識を網羅する入門資格として位置づけられており、取得することで他のIT資格を取得するための基礎を学べます

ITパスポートで学べる情報システムやネットワーク、データベースなどの知識は、IT系のさまざまな資格に通じています。

初心者がいきなり難易度の高い資格を目指すと挫折しやすいですが、ITパスポートから始めることで基礎を固め、より高度な資格に自信を持ってチャレンジできるでしょう。

ITエンジニアになるためにおすすめのIT資格

机の上に広げたノートと辞書とパソコン

ITエンジニアになるために取得をおすすめするIT資格を紹介します。

自身の知識レベルや目指す職種に合わせて取得を検討してください。

基本情報技術者試験

基本情報技術者試験は、ITパスポートと同じ独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が実施する国家資格です。

基本情報技術者試験はITパスポートと比較されることも多い資格ですが、IT技術者を対象により高い専門性が求められます

ITパスポートとの具体的な違いは次の表のとおりです。

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資格対象者試験内容
ITパスポートITを活用するすべてのビジネスパーソン。基礎的なITとビジネス知識。
基本情報技術者試験IT技術者としての実践的な活用能力を身につけた人。システム設計、データベース管理、ネットワーク、セキュリティなど。
プログラミングの技能も問われる。
「ITエンジニアの登竜門」とも位置づけられており、ITエンジニアを目指す方であれば取得しておきたい資格の一つです。

目指す職種に合わせて資格を取得する

ITパスポートや基本情報技術者のようなITの基礎知識を問う試験とあわせて、目指す職種に合った資格を取得するとより効果的にアピールできます

職種別に有効な資格の中から、おすすめのものを4つ紹介します。

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資格名対象の職種概要
CCNA
(Cisco Certified Network Associate)
インフラエンジニア
(ネットワーク系)
ネットワークの構築や管理を行う技術者向けに、ネットワークの基礎知識を有することを認定する資格。
Java Bronze
(Oracle認定資格)
システム・アプリ開発
を行うエンジニア
プログラミング言語のJavaに関する基礎知識や基本的なコーディングスキルを認定する資格。
LinuC-1インフラエンジニア
(サーバ系)
サーバーやアプリケーションの動作環境に利用されるOSであるLinuxに関する技術力を認定する資格。
AWS SAA
(ソリューションアーキテクト – アソシエイト)
クラウドエンジニア
(AWS)
AWSの基礎知識や最適な利用方法の理解度などを認定する資格。SAAについては、下記の記事で詳しく解説しています。
関連記事:AWS SAAを未経験から最速で学ぶ方法
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まとめ|ITパスポートは未経験からIT業界を目指す人におすすめ

面接を受ける3名の女性

ITパスポートは履歴書に書いてもマイナスにはならないため、基本的には書くことをおすすめします。

履歴書に書いたうえで、面接の場でアピールに使うかどうかは、次の表を参考に判断してください。
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ITパスポートを履歴書に書いたほうがいい人ITパスポートを履歴書に書くメリットが少ない人
アピールできるITの経験・実績がない人
IT業界以外を目指す人
基本情報技術者などITパスポートの上位資格を持っている人
IT系の業務経験がある人

未経験からIT業界を目指す方は、必要な知識の習得も兼ねてITパスポートを取得するのは有効な手段です。

ただしIT業界は実践的なスキルや業務経験が重要視されるため、資格取得はあくまで手段の一つと考え、優先順位をつけて学習しましょう

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この記事を書いた人

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