高卒でフリーターとして働いていて、このままでよいのか将来への不安を感じながら過ごしていませんか?
- 正社員にならないとやばいのか
- 仕事がなくならないか不安
20代や若いときは、体力やポテンシャルも高いため正社員より稼げる場合もありますが、将来的にフリーターを続けるのはリスクがあるのは事実です。
しかし、状況を改善するためにできることはたくさんあります。
本記事では、高卒フリーターのままでいるとどのような厳しい末路が待っているのかを、具体的な理由とともに解説します。
厳しい現状から抜け出すための解決策も併せて紹介するので、自身の明るい未来を切り開くために、ぜひ最後までご覧ください。
「正社員やフリーランスになって、将来が不安な現状から抜け出したい!」とお考えの方は、RaiseTechでのスキル習得がおすすめです。
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高卒フリーターのままだと「やばい」5つの理由
高卒フリーターのまま働き続けると「やばい」理由は、下記の5つです。
現状の生活に困っていなくても、将来的に問題となる可能性があります。
解説を読んで、高卒フリーターとして働き続けるリスクを理解しておきましょう。
年収が上がらない
高卒フリーターの年収は上がりづらく、若いときは正社員とあまり差がなくても、将来的に年収の格差が広がる可能性があります。
国税庁の「令和4年分 民間給与実態統計調査」によると、2022年の平均年収は、正社員が523万円なのに対しフリーターを含む非正規雇用者は201万円と、約2.6倍の差があります。
また独立行政法人 労働政策研究・研修機構の調査「ユースフル労働統計 2020 労働統計加工指標集」に掲載されている、60歳まで働いた場合の高卒正社員と高卒フリーターの年収を表にまとめたものが下記です。
高卒正社員と高卒フリーターでは、生涯年収に5,000万円から8,000万円ほどの開きがあることがわかります。
生涯年収(男性) | 生涯年収(女性) | |
---|---|---|
フリーター(高卒) | 1億3,000万円 | 1億円 |
正社員(高卒) ※退職金を含まない | 2億1,000万円 | 1億5,000万円 |
フリーター(高卒)と 正社員(高卒)の差額 | 8,000万円 | 5,000万円 |
また日本は学歴社会の傾向がまだ残っているため、転職するとしても大卒フリーターより高卒フリーターの方が厳しくなってしまうでしょう。
仕事をクビにされる恐れがある
フリーターは正社員と違い、仕事をクビになるリスクがあります。
- 契約更新されない可能性がある(フリーターの多くは契約期間が決まっている)
- 経営不振などを理由に解雇される
フリーターだからといって簡単にクビにできるわけではありませんが、出勤日数を大幅に減らされたり、シフト申請しても入れなかったりと自主退職した方がいいように仕向けられることもあるでしょう。
経営不振になった場合は、真っ先にフリーターやバイトのクビを切られる可能性があることは理解しておきましょう。
年齢が上がるほど就職が難しくなる
年齢が上がるほど就職が難しくなるため、高卒フリーターの現状に満足していると、将来就職したいと思った際に後悔する可能性があります。
- 若くて将来性のある人材が優先されやすい
- 経歴や学歴で判断される可能性がある
- 年齢が上がるほど求められるスキル・経験のハードルが上がる
- 長期間フリーターだった理由を不安視されるケースがある
転職や就職をするとしても「なぜ高卒でフリーターを選んだのか」「なぜこれまでフリーターを続けていたのか」など企業が納得できる回答を出せないと厳しいといえるでしょう。
受けられる福利厚生が少ない
高卒フリーターは受けられる福利厚生が少ないため、正社員と比べて年収以上の格差があります。
下表は、高卒フリーターが受けられないケースが多い福利厚生の代表例です。
福利厚生の種類 | 受けられない時の デメリット |
---|---|
健康保険 | 会社員のように保険料の一部を 会社に負担してもらえない |
厚生年金 | 老後の年金受給額が 減少する |
雇用保険 | 失業した際に 失業手当がもらえない |
有給休暇 | 休んだ分だけ収入が 減少してしまう |
退職金制度 | 退職金がもらえない |
アルバイトでも福利厚生を受けられるケースはありますが、週の労働時間などの条件を満たす必要があります。
現状の生活が問題ないかだけでなく、将来に起こりうるリスクについても考えることが大切です。
ローンなどの審査に落ちやすい
フリーターはローンやクレジットカードの審査に落ちやすいため、家・車などの大きな買い物をしたいと思った際に困る可能性があります。
審査に落ちやすい理由は、下記のようにローンの返済能力を不安視されるためです。
- 収入が不安定なため、毎月返済できるかを不安視される
- 雇用形態が不安定なため、収入が急に途絶えるリスクを不安視される
- 貯蓄が少ないと、ローン返済能力があると判断されにくい
正社員であれば毎月決まった給料があるため審査に通りやすいですが、収入が不安定なフリーターは審査に落ちやすくなってしまいます。
高卒フリーターが迎える可能性がある末路とは?
高卒フリーターのまま10年・20年と働き続けた場合、下記のような悲しい末路を迎えてしまう可能性があります。
いつか後悔しないために、自分の将来について考えてみてください。
年をとってから体力的にきつくなる
高卒フリーターは、年齢を重ねるごとに体力的にきつくなり、働き続けることが大変になる可能性があります。
特に、10代・20代のうちに若さや体力を活かして収入を得ている方は「このままフリーターでも大丈夫だ!」と勘違いしてしまい、体力が落ちたときに後悔しがちです。
老後の生活が苦しくなる
高卒フリーターは次の表のとおり「収入が少ない」と「貯蓄が少ない」という2つの理由で、老後の生活が苦しくなる可能性が高くなります。
収入が少ない理由 | フリーターは厚生年金に加入できないケースが多く、老後にもらえる年金が少ない |
---|---|
貯蓄が少ない理由 | 収入が不安定かつ賃金水準が正社員より低いため、十分な老後資金を貯められない可能性がある |
老後を迎えた段階で生活が苦しいことに気づいた場合、できることが限られてしまいます。
- 生活を切り詰める
- 働き続ける
- 家族や親戚に頼る
友達と比較して劣等感を感じてしまう
高卒でフリーターのまま働き続けると、友達との経済力や社会的地位に差を感じ、強い劣等感を抱いてしまう可能性があります。
- 出世や起業などの社会的成功を収めている
- マイホームを購入している
- 結婚して家庭を持っている
- 海外旅行をするなどの充実した暮らしをしている
高卒からフリーターとして過ごした期間が長いほど格差が広がり、より強い劣等感を感じる要因になってしまうでしょう。
将来がやばいのになぜ?高卒フリーターが正社員にならない3つの理由
将来に不安を感じながらも、正社員にならずに高卒フリーターを続ける方がいる理由には、次の3つがあります。
それぞれ詳しく解説します。
学歴・スキル・経験がないため採用されにくい
高卒フリーターには、学歴・スキル・経験が不足していることで正社員になりたくても採用してもらえず、仕方なく高卒フリーターを続けている方がいます。
- 大学卒以上の学歴
- 専門性の高いスキルや経験
- コミュニケーション能力や問題解決力
アルバイトの仕事は、人の入れ替わりが激しいという特性から短期間で覚えられるものが多く、専門的なスキルを身に付けにくい傾向があります。
なかなか就職先が見つからない方は、本記事の高卒フリーターがやばい現状から抜け出すための3ステップと、スキルアップや就職活動を効率的に行う方法3選で紹介する方法を試してみてください。
正社員になりたくないと思っている
高卒フリーターから正社員になりたいけど就職先が見つからない方がいる一方で、そもそも正社員になりたくないと思っている方もいます。
株式会社ビズヒッツがフリーターの男女500人を対象に「フリーターから正社員への就職で不安なこと」に関するアンケートをとった結果が下図です。
ほかには「正社員として働くことに不安を感じている」方が多く「正社員になるより今の生活の方がよい」と考える方が、高卒フリーターを続ける傾向が強いといえます。
正社員になりたいけど就職活動をしていない
正社員を望んでいるのに、なかなか就職活動に踏み出せない方もいます。
就職活動に取り組まない理由には、下記が考えられます。
- 自分に魅力がないと思い込んでいる
- 就職活動に失敗することを恐れている
- 就職活動に取り組むのが面倒だと思っている
特に高卒フリーターの場合「学歴が低いから就職は無理」だと思い込み、就職に対して消極的になりやすい傾向があります。
多くの方が感じるように、就職活動は決して簡単ではありません。しかし、一歩を踏み出さないと状況は変わらないため、少しずつでも行動を起こすことが大切です。
高卒フリーターが正社員になることは可能!
高卒フリーターでも、正社員になることは十分に可能です。
独立行政法人 労働政策研究・研修機構の調査「労働政策研究報告書 No.213大都市の若者の就業行動と意識の変容―「第5回 若者のワークスタイル調査」から―」によると、高卒フリーターから正社員になろうとした方の57.4%が正社員になれたことがわかっています。
単位:%、Nは実数
正社員になれた割合 | N | ||
---|---|---|---|
男女計 | 高卒 | 57.4 | 115 |
専門・短大・高専卒 | 67.6 | 136 | |
大学・大学院卒 | 72.8 | 265 | |
中卒・高校中退 | 48.1 | 27 | |
高等教育中退 | 61.2 | 49 | |
その他 | ― | 1 | |
合計 | 66.6 | 593 |
もちろん全員が正社員になれるわけではありませんが、就職活動をしなければ可能性はゼロのままです。
就職を支援する制度やサービスもあるため、本記事の「スキルアップや就職活動を効率的に行う方法3選」を参考に、サポートを受けながら取り組むことをおすすめします。
正社員になりたくないフリーターはフリーランスの選択肢もある
高卒フリーターから正社員になる以外に、フリーランスになるという選択肢もあります。
高卒フリーターがフリーランスになるメリットは下記の通りです。
- 自分のペースで仕事ができる
- 希望の仕事しか受けなくてよい
- 好きな時間に働ける
- 収入アップを目指せる
特に「自由度が低くなる」のが嫌で正社員になりたくない方には、自由度を保ちながら収入アップを目指せるフリーランスは、魅力的な働き方であるといえます。
一方で、下記のようなデメリットもあります。
- 正社員と比べて収入が不安定
- 自己管理が求められる
- 孤独感を感じることがある
- スキルがないと稼げない
特に「スキルを身に付ける」ことは、フリーランスとして働くために必須の条件です。
メリット・デメリットをよく把握した上で、自分に合った働き方を選びましょう。
フリーランスを目指すならIT業界がおすすめ
- 人材不足のため需要が高い
- 将来性が高い
- 年収が高い
- リモートワークをできる仕事が多い
IT業界は、フリーランスとして働く人が多いのも特徴です。
一般社団法人プロフェッショナル&パラレルキャリア・フリーランス協会の「フリーランス白書 2023」によると、フリーランスの中で特に多いのが「クリエイティブ・Web・フォト系」や「エンジニア・技術開発系」といった、IT業界に関連する職種でした。
クリエイティブ・Web・フォト系には、Web制作やWebデザイナーなどの職種が含まれます。
IT業界で働くには高い専門性が求められますが、しっかりと学習できる方であれば未経験からでも目指せます。
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高卒フリーターがやばい現状から抜け出すための3ステップ
高卒フリーターがやばい現状から抜け出すためには、下記の3ステップで取り組みましょう。
各ステップごとの具体的な方法を解説していきます。
1.自分の将来について計画を立てる
高卒フリーターの現状から抜け出すには、まず自分がどうなりたいかを明確化することが重要です。
目的もなく行動すると、自分の望む結果にならない可能性があります。
例えば、次のような失敗が考えられます。
- 「とりあえず正社員になろう」と考えて、希望と違う仕事に就いてしまった
- 「とりあえず資格をとろう」と考えたが、とった資格が仕事に活かせなかった
- 「とりあえずフリーランスになろう」と考えたが、仕事が続かず挫折した
望む未来を手に入れるために、自分が将来どのような生活をしていたいかを考え、そのために何をすべきかプランを立てましょう。
2.業界・企業の研究をする
将来の計画を立てたら、進みたい業界や企業の研究をしましょう。
業界や企業の実態を知らずに就職すると、想像していた仕事内容と異なったり、待遇や働き方に満足できなかったりする可能性があります。
企業・業界の研究には下記の方法があります。
- 求人サイトや企業の公式サイトをチェックする
- 企業説明会やインターンシップに参加する
- 転職エージェントを活用する
漠然と就職活動をするのではなく、興味のある企業や業界について事前に研究し、自分に適しているかどうかを見極めることが重要です。
3.スキルアップや就職活動などの行動に移す
将来への計画を立て、業界・企業の研究をした次は、できることから行動に移すことが重要です。
独立行政法人 労働政策研究・研修機構の調査「労働政策研究報告書 No.213 大都市の若者の就業行動と意識の変容―「第5回 若者のワークスタイル調査」から―」の調査により、フリーター期間が長くなるほど、正社員として就職できる割合が低くなることがわかっています。
スキルアップや就職活動を効率的に行う方法3選
高卒フリーターがやばい現状から抜け出すための3ステップを理解したら、下記の3つの方法を活用して、スキルアップや就職活動を効率的に行いましょう。
それぞれ具体的な活用方法を解説します。
転職エージェントを活用する
転職エージェントを活用することには複数のメリットがあります。
- 自分に合った求人情報を提供してくれる
- 面接対策や履歴書の添削をしてくれる
- 今後のキャリアについて相談にのってくれる
相談のみでも利用できるため、具体的なプランが決まっていない方も、まずは相談してみるとよいでしょう。
国の支援を活用する
国が無償で提供する支援を活用することで、スキルアップの機会がを得られたり、就職に向けた支援をが受けられたりします。
活用できる支援制度の一例として、代表的なものは次の表の3つです。
支援制度 | 支援内容 |
---|---|
職業能力開発総合大学校 (職業訓練校) | 新しいスキルの習得、就職のあっせん |
ジョブカフェ | 就職相談、講座の受講、職場体験などの就職支援サービス |
わかものハローワーク | 若者向けの就職活動をサポート(個別相談、履歴書添削・面接対策、就職後のフォローなど) |
お住まいの地域のハローワークやジョブカフェに、ぜひ相談に行ってみてください。
専門学校やスクールに通ってスキルを身に付ける
就きたい職種が明確になった方は、専門学校やスクールに通ってスキルを身に付けることが非常に効果的です。
スキルを身に付けることで企業から求められる人材になり、自分の望んだキャリアを歩める確率を高められます。
専門学校とスクールそれぞれの、特徴やメリット・デメリットを比較したのが次の表です。
特徴 | メリット | デメリット | |
---|---|---|---|
専門学校 | 1~2年程度の本格的な教育課程がある | 実践的な専門知識が身につく 就職支援が充実している | 学費が高額 学習期間が長い場合が多い |
スクール | 3ヶ月〜1年程度の短期集中型が多い | 短期間で効率的にスキルアップできる 受講する方法や時間帯の自由度が高い | 短期間のものだと身につくスキルが限定的 就職や案件獲得の支援がない場合がある |
学費をまかなうために、フリーターとして働きながら専門学校やスクールに通うのも、有効な選択肢です。
未経験からでも専門学校やスクールでしっかりと学べば、エンジニアやWebデザイナーのような将来性の高い職種を目指せます。
まとめ|高卒フリーターが「やばい」と感じたら、将来のために行動しよう!
高卒フリーターとして働き続けることで、下記のように将来的に苦労するリスクを抱えています。
高卒フリーターが やばい理由 | 高卒フリーターが迎える 可能性がある末路 |
---|---|
年収が上がらない 仕事をクビになる可能性がある 年齢が上がるほど就職が難しくなる 受けられる福利厚生が少ない ローンなどの審査に落ちやすい | 友達と比較して劣等感を感じてしまう 年をとってから体力的にきつくなる 老後の生活が苦しくなる |
高卒フリーターである現状に「やばい」と感じたら、将来のために行動することが大切です。
本記事で紹介した内容を参考に、行動に移しましょう!
高卒フリーターから抜け出してキャリアチェンジしたい方は、需要が高くて将来性もあるIT業界をおすすめします。
IT業界で働くには専門的なスキルを身に付ける必要がありますが、学習するための教材やスクールが充実しているため、地道に努力すれば未経験からでも十分に目指せます。
高卒フリーターである現状を少しでも変えたいと考えている方は、IT業界も選択肢に加えてみてください。
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