近年では働き方に多様性が生まれているため、30代でもあえて派遣で働いている人もいるのではないでしょうか。
しかし、将来的なプランをしっかり考えていないと働き方の選択肢が次第に少なくなってしまうでしょう。
「30代で派遣だとやばい?」
「30代から正社員になれるの?」
本記事では、30代派遣として働く人へ「やばい」と、言われる理由や対策方法を紹介します。
少しでも現状に不安を感じている30代の方は、ぜひ参考にしてください。
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【30代派遣がやばい】と言われる4つの理由
30代派遣がやばいと言われる理由は下記の4つです。
30代になると、選択できるキャリアや条件の幅が狭くなります。
後悔しないようにやばいと言われる理由を参考にしてみてください。
1.年収が上がらない
派遣社員は、正社員と比較して年収が上がらない傾向にあります。
年収が上がらない主な理由は、以下の4つです。
- 昇給制度が整っていない
- 時給アップの条件が複雑
- 賞与が支給されない
- 出勤状況によって収入が下がる
厚生労働省の「令和4年派遣労働者実態調査の概況」と「令和3年パートタイム・有期雇用労働者総合実態調査の概況」によると、昇給制度の実施状況は以下のとおりです。
正社員 | 64.0% |
---|---|
派遣社員 | 28.2% |
約36%の差があり、派遣社員は正社員よりも昇給する可能性が低いことがわかります。
昇給制度が用意されていても、派遣で時給アップするためには派遣元会社を通して派遣先の会社と交渉が必要です。
さらに、時給制で働くことの多い派遣社員は、勤務時間の状況によって収入が増減します。
残業をさせられることも少なく休暇を取ると収入が下がるため、給与額の決まっている正社員より稼ぎにくい状況になるでしょう。
2.転職先を探すのが難しくなる
一般的に年齢を重ねるとともに、転職先を探すのは難しくなると言われます。
特に30代以降の正社員転職はスキルや経験を求められる傾向にあるため、アピールできるスキルがなければ20代の人と比べて不利になります。
仕事に活かせるスキルが少ないと、派遣先の会社から扱いにくいというイメージを持たれかねません。
マイナビが実施した調査によると、「転職活動に年齢の壁を感じている」という人は年代が上がるごとに増えています。
3.社会的な信用が得られない
派遣として働いている場合、以下の理由から社会的な信用をあまり得られません。
- 1つの企業の勤続年数が少ない
- 雇用の不安定さ
- 年齢に対して収入が少ない
派遣社員は契約の仕組み上、1つの企業に長くとどまって働けません。
契約が終了したら次の仕事を探さなければいけないなど、雇用が安定しない点も社会的信用に大きく影響するでしょう。
社会的な信用が得られないと、ローンやクレジットカードの審査などが通りにくいというデメリットもあります。
4.キャリアプランを考えにくくなる
派遣で働くだけではスキルや経験を身につけることが難しく、将来的なキャリアプランを考えづらくなります。
派遣は正社員と比較しても、責任のある仕事や難易度の高い仕事を任せられることが少ないからです。
一般的に、派遣社員は以下のような単純作業を任せられる傾向にあります。
- 事務のデータ入力
- 工場のライン作業
小さい仕事や誰でもできるような仕事を任せられるため、新しいスキルを得られず経験につながりません。
キャリアアップして大きな仕事をしたいと考えている人には、派遣を続けているだけでリスクになる可能性があります。
30代で派遣として働くメリットは3つ
30代で派遣として働くメリットは以下の3つです。
明確な理由がある場合は、派遣として働くメリットも多くなります。
派遣として働く場合はぜひ参考にしてください。
1.ワークライフバランスを整えられる
派遣社員のメリットは、残業などの労働に縛られることが少なく、仕事の休みも取りやすい傾向にあることです。
決められた時間内で働けばよいため、ワークライフバランスを整えて趣味に時間もかけられます。
派遣社員は派遣先と派遣元との間で残業に関する規定を設ける必要があるため、不当な残業もありません。
プライベートを充実させたいと考えている人には、派遣という選択肢がメリットに働くでしょう。
2.引っ越しを伴うような転勤がない
派遣社員は、引っ越しを伴う大がかりな転勤がありません。
引っ越しを考える必要がないため、同じ場所に長く住み続けることが可能です。
何度も転勤がある会社で働いている場合は、定住が難しく家庭を持つ上でもマイナスにつながることもあります。
転勤がなければ将来的なライフプランをしっかり考えられるでしょう。
3.未経験の仕事に入りやすい
派遣会社に相談すると、未経験から入れる仕事を紹介してもらえる可能性があります。
未経験の仕事に入ることによるメリットは、以下のとおりです。
- 新しい業界にチャレンジできる
- 簡単な仕事から入れる
単純作業しかできなくても、業界に入ったことがあるだけで1つの経験と見られる場合があります。
別業界を見据えたキャリアチェンジも柔軟に行えることが、派遣で働くメリットになるでしょう。
30代派遣として働いたときのデメリットは4つ
30代派遣として働いたときのデメリットは、以下の4つです。
派遣はライフスタイルに自由度がある代わりに、仕事に関連するデメリットも多く存在します。
派遣で働き続ける場合は、後悔しないようにデメリットも理解しておきましょう。
1.派遣先で働ける期間が決まっている
派遣雇用の種類によって、派遣先企業で働ける期間が決まっています。
登録型派遣 | 最長で3年まで |
---|---|
紹介予定派遣 | 最長6ヶ月 |
期限が迫ってきたとき、再契約できなければ別の職場を探さなければいけません。
転職活動を何度も繰り返すには労力がかかり、新しい職場がすぐに見つからない可能性もあります。
安定して長期間働き続けたいと考えている人にとっては大きなデメリットになるでしょう。
2.年齢を重ねると紹介される仕事が減る
派遣の仕事は年齢を重ねるほど仕事が減る傾向にあります。
30代の間は仕事に就けても、40代以降になると仕事の数は減少することを理解しておかなければいけません。
将来的に仕事が減ることを想定してスキルを身につけていなければ、仕事に就けなくなるでしょう。
3.責任のある仕事は任されない
派遣の仕事は誰でもできる単純作業ばかりで、責任のある仕事は任されません。
単純作業ばかりを担当するデメリットとして考えられるのは、以下のとおりです。
- やりがいやモチベーションにつながらない
- スキルや経験が身につかない
同じ作業ばかりを続けていても成果につながらないため、やりがいやモチベーションを保つのは難しくなるでしょう。
新しい仕事も覚えられないため、スキルアップにもつながりません。
新しいことに取り組みたいという気持ちが強い人は、派遣で働き続けることはデメリットになるでしょう。
4.正社員より給料が低い
一般的に派遣社員は正社員より給料が低めです。
厚生労働省の「雇用の構造に関する実態調査」で公表されている時給単価から、派遣社員の平均年収は約300万円前後だと算出できます。
※労働基準法に定められている上限日数(260日)、労働時間(8時間)を使用して計算
たとえば、一般事務の平均時給賃金1,363円から計算した給料は以下のとおりです。
1,363(平均賃金) × 260(上限日数) × 8(労働時間) = 2,835,040
一方で、大手転職サイトdoda(デューダ)によると、正社員の年代ごとの年収から30代の平均値を見ても約450万円という結果が公開されていました。
2つの結果から、正社員と派遣社員は収入が150万円ほど変わります。
将来的に収入を増やしていきたいと考えている人は、派遣で働き続けることがデメリットになる恐れがあるでしょう。
30代派遣はやばいと感じたときの対策方法
30代派遣はやばいと感じたときの対策方法は、以下の4つです。
派遣からステップアップしていきたいと考えているなら、将来に向けた行動が必要です。
ぜひ紹介する4つの対策方法を参考にしてください。
紹介予定派遣の仕事を選ぶ
派遣から正社員を目指す方法の1つは、紹介予定派遣の仕事を選ぶことです。
紹介予定派遣を選ぶメリットは、以下の3つです。
- 正社員として雇用される可能性がある
- 派遣という形式から入るため、すぐに取り組みやすい
- 職場を事前に体験できる
正社員雇用を前提とした紹介予定派遣として働けると、派遣社員から正社員へステップアップできる可能性があります。
職場を事前に体験することでお互いのミスマッチを防げるため、職場に納得した上で働き続けられるでしょう。
紹介予定派遣は、派遣として働く人がすぐに取り組める方法としておすすめです。
資格を取得する
自分にアピールできるスキルがない場合は、資格取得も対策の1つになります。
資格はスキルや専門性の証明に利用できるため、転職活動するときに見てもらえる可能性があります。
仕事や経験から転職に使えるものが少ないときは、資格を取得してみましょう。
市場価値の高いスキルを身につける
企業は現場で活躍できる即戦力を求めているため、スキルを持っている人なら転職しやすくなります。
求められるスキルの例は以下のとおりです。
- 営業ができる
- マネジメント経験がある
- プログラミングができる
- ライティングができる
- 事務作業・経理の経験がある
業界によって求められるスキルに違いはあっても、活かせる場所は多いでしょう。
例としてあげたプログラミングなども、IT人材は不足している状況であるため、スキルをアピールできれば転職に有利です。
もし、スキルを持っていない場合は、市場価値の高いスキルを身につけてから転職活動に臨みましょう。
「プログラミングに興味はあるけれど、30代未経験から本当にエンジニアへ転職できるのだろうか?」と不安な方は以下の記事を参考にしてください。
関連記事:30代で未経験の人にエンジニアは無理?目指す3つのメリットと対処法!
転職に役立つスキルを身につけてから正社員になる
派遣から働き方を変えたいときは、転職活動をして正社員として雇用してもらえる企業を探しましょう。
未経験でも募集している企業はあるため、しっかり転職の準備を進めると採用される可能性はあります。
ここからは、30代の未経験からスクールに通い、プログラミングやITスキルを学んで転職した人の事例を2つ紹介します。
30代未経験からの転職事例1
1つめの事例は、39歳からAWSエンジニアに転職した江崎さんの事例です。
コロナ禍でサービス業界全体が大打撃を受けたことから、別業界へ転職するためスクールを受講されました。
IT業界の経験はなく、学習開始時はExcelやWordなどを使った事務作業ができるレベルからのスタートでした。
学習を通して企業が求めている人材になれると、未経験からでも正社員採用されることは可能であると証明できる事例です。
詳しくは「39歳未経験からAWSパートナー企業への就職を成功!苦しい時期を乗り越えてAWSエンジニアへ」という記事でも紹介しています。
30代未経験からの転職事例2
2つめの事例は、33歳未経験から自社開発エンジニアへ転職された事例です。
IT経験がない状態からスクールを受講し、5ヶ月で転職に成功されていました。
高いモチベーションを持って短期間で学習と転職を成功させられたという事例として紹介します。
※スクール運営として、仕事を辞めて取り組むことはリスクになるため推奨されていません。
未経験からでも取り組み方で大きな成果を出せるため、参考にしながら転職活動を目指してみてください。
30代で派遣はやばいと感じたらキャリアプランを見直してみよう
30代で派遣として働き続けるのはやばいと感じている人もいます。
派遣でいることに危機感を持ったときが、環境を変えるために行動を起こすタイミングとなるでしょう。
現状を変えるためには、正社員を目指すという方法が1番の近道です。
もし、未経験から働ける業界をお探しであればITの業界もおすすめです。
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