未経験者のエンジニア転職は、現実味を帯びていない、難易度が高いというイメージはありませんか?
- 「未経験からエンジニアの転職に成功した人はいるの?」
- 「未経験からエンジニアになることで将来的なキャリアアップに繋がるの?」
未経験からエンジニアを目指すのは難しいですが、現実としてエンジニア転職を実現させることは可能です。
本記事では、未経験からエンジニアを目指す際に知っておくべき現実や、将来的なメリット、おすすめの職種などを詳しく解説します。
未経験からエンジニアを目指している方は、ぜひ参考にしてください。
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未経験からエンジニアを目指す際に知っておくべき3つの現実
未経験からエンジニアを目指す際に知っておくべき現実として、下記の3つがあります。
未経験からエンジニアでしっかり稼げるようになるためには、時間をかけて努力しなければいけません。
最初から理想とする場所や年収で働けるとは限らないことを理解しておきましょう。
エンジニアへの転職難易度は高い
エンジニアへの転職難易度が高い理由は、以下の2つです。
- 年齢が高いほど採用される確率が下がる
- 経験やスキルがないと採用されにくい
IT業界では一般的に、知識の吸収力が高く伸びしろのある20代が優先されます。
同じ未経験者でも、年齢が高いほど転職難易度は上がります。
さらに、エンジニア転職はスキルや経験を求められる場合が多く、事前に基礎学習をしておかなければ、採用される確率は下がるでしょう。
現場で求められるレベルのスキルを身に付けるために必要な学習時間の目安は、以下のとおりです。
未経験かつ独学で学習 | 早くて500時間程度 |
未経験かつスクールを利用 | 約200~300時間 |
未経験者が専門技術を身に付けるには相当な努力が必要になるため、早くても数ヶ月は時間がかかると想定しなければいけません。
専門性の高さと経験重視の採用傾向があるため、未経験からエンジニアへの転職難易度は非常に高いといえます。
転職しても最初から年収は高くない
未経験からエンジニアへ転職する場合、最初から高い年収は期待できません。
未経験者の場合は、教育に時間とコストがかかってしまいます。
プログラミングスキルや業務知識などを指導する必要があるため、給与は低めに設定されます。
事前学習によって知識やスキルを身に付けていても、実務経験のない方が現場で成果を出せるかは未知数なため、最初から高い給与を設定することはできません。
一方で、経験豊富なエンジニアを採用すれば、すぐにプロジェクトを任せられるため、企業はお金を支払ってでも大きなメリットが得られると考えるでしょう。
即戦力となる人材を求める企業側の事情から、未経験者の給与は低めに設定される傾向にあるのです。
家電量販店などエンジニアとは関係のない仕事の場合もある
未経験からエンジニアへ転職する際、以下の条件の両方に当てはまる転職先を選ぶとエンジニアとは関係ない仕事をさせられる可能性があります。
- SES(System Engineering Service)など常駐先で仕事をする形態の企業
- 「初心者歓迎」や「未経験OK」などの条件がある
全ての企業が当てはまるわけではありませんが、悪質な企業に入った場合は開発と関係ない場所に派遣される恐れがあります。
RaiseTech公式チャンネル「あつまれITの森」の公開動画「未経験でエンジニア転職した人の末路が悲惨すぎる」では、「未経験可」かつ「研修あり」の企業に転職後、研修中にヘルプデスクへ配属されることが勝手に決まった事例を紹介しています。
未経験からの転職の場合「未経験可」の求人を選びたくなる気持ちはあるでしょう。
しかし、未経験を利用した悪質な企業に引っかかる恐れもあるため、スキルを身に付けてから優良企業へ転職しましょう。
未経験からエンジニアになる将来的なメリットは5つ
未経験からエンジニアになる将来的なメリットは、以下の5つです。
最初は難しくて大変でも、業界に入って仕事を続けるうちに大きなメリットが得られるようになります。
未経験からエンジニアになるメリットを知っておくことは、エンジニアを目指すモチベーションにもつながります。
1.需要の高さから仕事に困らなくなる
IT人材は、以下の理由から需要が高く仕事に困らないと考えられています。
- 慢性的にIT人材が不足している
- IT需要が拡大している
経済産業省が公表している「IT人材需給に関する調査」によると、2030年には最大約79万人ものIT人材が不足すると試算されています。
業界全体で人手不足に陥っているため、エンジニアとして活躍できるスキルを持った方なら仕事に困ることはないでしょう。
AIなど技術の進歩が著しく、IT需要が拡大していることも、企業からエンジニアが求められる理由の一つです。
2.柔軟な働き方ができるようになる
エンジニアになれば、リモートワークなどの柔軟な働き方ができる可能性があります。
コロナ禍をきっかけに、自宅で仕事ができる環境が急速に整備されたため、多くのIT企業でリモートワークという選択肢が広がりました。
総務省の令和4年通信利用動向調査によると、情報通信分野でテレワークを導入している企業は50%を超えているという結果が公開されていました。
ただし、リモートワークの場合は周りからの積極的なサポートを受けにくいため、受け身の姿勢だと仕事がスムーズに進まない可能性があります。
チャットやWeb会議ツールを活用し、能動的に報告・連絡・相談することが大切です。
3.得られた開発経験を活かしてキャリアアップを目指せる
エンジニアになって開発経験を積めば、さらなるキャリアアップを目指せます。
経験が認められると、下流工程だけでなく、上流工程を担当できるなど、働ける場所や案件の幅も広がるからです。
最初はプログラマーで入ったとしても、経験を積んでいけば以下のようなポジションにステップアップできる機会も得られます。
- システムエンジニア
- プロジェクトリーダー
さらに、サーバーやネットワーク、データベースなど特定の分野で専門性を深めていくと、スペシャリストとして活躍できるでしょう。
初めは未経験でも、開発経験を積み重ねていけば、自分に合ったキャリアを見つけられるようになります。
4.給与アップできる
未経験からエンジニアになった場合でも、経験やスキルを積み上げることで大幅な給与アップが期待できます。
IT業界は、ほかの業界に比べて給与水準が高く、優秀な人材に対しては高い報酬を支払う傾向があるからです。
大手転職サービス「doda」が公開している平均年収によると、ITエンジニアの平均年収は452万円(2023年12月時点)です。全職種の平均年収414万円とは約50万円ほどの差があります。
事前にIT知識を学習してから転職する場合は、未経験からでも年収300万〜450万を狙えるケースもあります。
将来的な給与アップを期待できる点は、エンジニアになる大きなメリットになるでしょう。
5.所属した企業や業界との人脈ができる
エンジニアになれば、所属した企業や業界の中で人脈を築くこともできます。
人脈を得られる例として、以下のような場面が想定できます。
- 同じプロジェクトで知り合う
- 受託開発を通したユーザー企業とのつながりを得る
得られた人的ネットワークは、よりよい条件の仕事へ就く上でも非常に役立ちます。
転職やフリーランスへの転身、起業など、将来のキャリア形成においても、エンジニアの人脈は大きな財産となるでしょう。
これからエンジニアを目指す方は不安もあると思います。
未経験エンジニアは使えない!と思われそうですがしっかり対策を行えば重宝されるエンジニアになれるはずです。
気になる方はこちらの記事をご確認ください!
未経験からエンジニアを目指している人におすすめの職種3選
未経験からエンジニアを目指している方におすすめの職種は、以下の3つです。
それぞれの職種について転職事例を交えて解説するため、ぜひ参考にしてください。
1.インフラエンジニア
インフラエンジニアとは、ITシステムを支える土台を構築し、維持・管理するエンジニアのことです。
インフラエンジニアが扱う技術には、以下のようなものがあります。
- サーバー(システムの情報を保管し、要求に応じて処理結果を返すコンピューター)
- ネットワーク(インターネットなどでコンピューターを接続する仕組み)
- セキュリティ(不正アクセスや情報漏洩から守るための対策)
- データベース(大量のデータを効率的に管理・検索するためのシステム)
インフラエンジニアは、サーバーの選定やネットワークの構築などを行い、システムが安定して稼働するための土台を作りあげます。
AWSやAzureなどのクラウドサービスの普及とともに、クラウドを使えるエンジニアの需要も高まっています。
特に、シェア率の高いAWSを扱えるスキルは重宝されるでしょう。
インフラエンジニアは需要の高さと汎用性の広さがあるため、未経験からでも目指す価値は十分にある職種です。
関連記事:インフラエンジニアが最強と言われる理由
転職事例1. 43歳業界未経験からAWSプレミアパートナー企業へ転職
43歳業界未経験という状態から、インフラエンジニアへ転職した人の事例を紹介します。
前職は雑貨小売店のマネジメント業務をしており、ExcelやWordなどを使った事務作業ができるレベルのスキルからスタートしました。
600時間の学習と2ヶ月の転職活動を経て、インフラエンジニアへの転職を成功させています。
年齢が高くても学習次第では転職が可能になるため、インフラエンジニアは未経験の転職先としてもおすすめです。
詳しくはRaiseTechの転職・案件実績「43歳業界未経験から、AWSプレミアパートナー企業へ転職!」で詳しく紹介しています。
ぜひ併せて記事を確認してください。
転職事例2. 外国人ホテルマンから5ヶ月でAWSエンジニア転職を成功
ホテルマンからAWSエンジニアへの転職を成功させた事例です。
200〜300時間の学習のあとに、3ヶ月の転職活動を行ってエンジニア転職を果たしました。
以前からITに興味があり、プログラミングなどを自己学習で行っている状態からのスタートでした。
自身で作成していたWebアプリをサーバー上に配置できる知識が欲しかったという理由から、AWSコースを受講してインフラエンジニアになりました。
転職活動を始めたときは一次面接に全て落ちてしまい挫折しそうになっていたそうです。
しかし、課題を完走して、失敗した面接の経験を活かしながら転職活動を進めることで転職成功に至ります。
AWSエンジニアになるには、スキルを身に付けることと根気強く転職活動をすることは必要ですが、初心者からでも目指せる職種だということを示した事例です。
関連記事「一次面接での全滅経験を糧に、コースを完走して、インフラ運用保守エンジニアへ」でも、事例について詳しく解説しています。
興味のある方はぜひご覧ください。
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2.システムエンジニア
未経験からチャレンジしやすいエンジニアといえば、システムエンジニアも有力な選択肢です。
システムエンジニアはITの広範な知識を必要とする総合職で、以下のような多様な工程に携わります。
- 要件定義
- 設計
- 開発
- テスト
- 運用
特定の言語やツールに依存せず、未経験でも取り組みやすい職種といえます。
基礎スキルから少しずつ学んでいけば、システムエンジニアへの道が拓けるでしょう。
将来的には、プロジェクトマネージャーやITコンサルタントなど、より上流工程を担う職種へのキャリアアップも目指せます。
大手SIerなどでは、システムエンジニアからプロジェクトマネージャーへ昇進する可能性も期待できます。
ITに関する総合職としてのやりがいの大きさ、キャリアパスの広さから、未経験でもシステムエンジニアを目指す価値が高い職種といえるでしょう。
転職事例|医薬品工場勤務から受託開発企業でのシステムエンジニアへ転職
工場勤務から受託開発企業のシステムエンジニアへ転職した事例です。
ExcelやWordなどを使った事務作業ができるレベルから学習をスタートし、Java言語やIT知識を身に付けてエンジニアへ転職を果たしました。
興味のあるエンジニア業界に進みたいとスクールを受講し、2ヶ月の転職期間を経てエンジニアの道へ進んでいます。
システムエンジニアは、対応範囲が広く未経験からだと難しい印象を持つこともあるでしょう。
しかし、未経験からでも転職できるため、興味のある方はぜひチャレンジしてみましょう。
関連記事「質問がしやすい環境で学習を進め、医薬品工場勤務から受託開発企業でのシステムエンジニアへ転職!」て、転職事例を詳しく解説しています。
システムエンジニアに興味を持っている方は、ぜひ参考にしてください。
3.バックエンドエンジニア
未経験からWeb開発のエンジニアを目指すなら、バックエンドエンジニアもおすすめです。
バックエンドエンジニアは、WebサイトやWebアプリケーションの裏側で動作するシステムの設計・開発を担当します。
具体的には以下のような業務を行います。
- ユーザーのリクエストを処理するプログラムの作成
- データベースの設計と構築
- 他のシステムと情報をやり取りするための通信機能(API)の開発
- セキュリティ対策の実施
- Webサイトやアプリケーションの速度の最適化
バックエンドエンジニアの仕事は、Webサービスの中核を担う重要な役割です。
サービスのパフォーマンスや信頼性、拡張性などに直結するため、高度な技術力が求められます。
学ぶのは簡単ではありませんが、バックエンドを理解することで、フロントエンドやインフラ関連の技術領域の理解がスムーズになり応用がきくため、身に付ける価値の高いスキルといえます。
Webサービスの仕組みに興味があり、システムの開発に挑戦してみたい方は、バックエンドエンジニアを選択肢に入れるとよいでしょう。
転職事例|営業職からフロントエンドエンジニアへ転職達成
営業職からフロントエンドエンジニアへ転職した事例です。
前職は営業職で、ExcelやWordなどを使った事務作業ができるレベルのパソコンスキルからスタートしました。
仕事や育児をしながらも、約500時間の学習を経てエンジニア転職を果たしました。
勤めていた会社の経営悪化から転職を決意し、Web系自社開発企業でリモートワークすることを目標にして本格的な学習に取り組みます。
途中で挫折しそうになりながらも、日をおいて再チャレンジを繰り返すことで、つまづきを乗り越えられました。
未経験からエンジニアへの転職は、計画と努力次第で十分に可能です。
焦らず学習に集中し、スキルを身に付けながら転職活動を行うことで、フロントエンドエンジニアを目指していけるでしょう。
関連記事「転職活動をあえてストップするという判断もしながら、希望以上の内定を獲得し、エンジニア転職達成!」では、フロントエンドエンジニアになるまでの過程を詳しく紹介しています。
エンジニア転職の難しさが感じられる内容になっているため、未経験からエンジニアを目指す方は、ぜひ参考にしてください。
未経験から最速でエンジニアになりたい人はスクールで学ぼう!
未経験からエンジニアを目指すなら、独学ではなくスクールで学ぶのがもっとも現実的です。
未経験から独学を目指した場合、以下の理由から挫折しやすくなるためです。
- 体系的な学習計画が組めない
- 学習へのモチベーションが保てない
- つまづいた箇所を自分で解決できない可能性がある
一方で、スクールなら経験豊富な講師による指導のもと、最新の技術を効率よく学習できます。
就職・転職に役立つカリキュラムを用意しているスクールなら、未経験からでも最短ルートでエンジニアを目指せるでしょう。
ただし、エンジニアとして活躍するためには、現場に対応するための知識やスキルが必要です。
プログラミング言語などの技術的な要素だけでなく、仕事をする上で必要な実践的な内容を教えているスクールを選択しましょう。
まとめ|未経験からエンジニアは目指せる!
本記事では、未経験からエンジニアを目指すのが現実的なのかを解説しました。
未経験からエンジニアを目指すのは簡単ではありませんが、決して不可能ではありません。
ただし、まったく学習しない状態だと転職の難易度は高く、転職が実現できたとしても期待していた仕事ができない状況に陥る可能性もあります。
計画的に学習を進めてからエンジニアに転職できれば、需要の高さから仕事に困らず、キャリアアップや給与アップのチャンスも広がります。
未経験からでも着実にスキルを身に付けながら、エンジニア転職を目指していきましょう。
なお、RaiseTechではIT業界へ転職したい方に向けて、現場で通用するスキルが学習できる環境を整えています。
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