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「AI人材という言葉をよく見かけますが、具体的にはどんな人のことなのでしょうか」
「エンジニアでなくても、AI人材になれるのでしょうか」
この記事は、そんな疑問を持って「AI人材」と検索したあなたのために書きました。
結論から言うと、AI人材は1つの職種ではなく、AIに関わる役割の総称です。AIを作る人だけでなく、事業とAIをつなぐ人、AIを業務で使いこなす人まで含まれます。どの層を目指すかで、必要なスキルも入口も変わります。
この記事では、AI人材を3つの層に分けて整理し、不足していると言われる理由、企業が求める条件、個人がAI人材になるためのルート、よくある誤解を解説します。
RaiseTech(レイズテック)は、受講者数2,500名超え!現役エンジニアが講師を務めるAIエンジニア育成のオンラインスクールです。未経験からのエンジニア転職を支援してきた現場で見てきたリアルな情報をもとにお伝えします。
AI人材とは|言葉の範囲
「AI人材」は、使う人によって指す範囲が違う言葉です。この曖昧さが、話を分かりにくくしています。

| 使われ方 | 指している人 |
|---|---|
| 狭い意味 | AIを作る技術者。機械学習エンジニア、AIエンジニアなど |
| 広い意味 | 作る人に加えて、AIを事業に活かす企画側の人、AIを使って業務を変える現場の人まで |
ニュースや企業の発表で「AI人材が足りない」と言うとき、どちらの意味かで話の中身が変わります。技術者の不足を指している場合もあれば、社員全体がAIを使いこなせていないことを指している場合もあります。
この記事では、広い意味でのAI人材を、役割ごとに3つの層に分けて整理します。この分け方は、目指す方向を決めるためにこの記事で使う整理で、公的な区分ではありません。
言葉の範囲を先に確認しておく理由は、求人や研修の案内を読むときに誤解しないためです。「AI人材募集」と書かれていても、技術者を探しているのか、AIを使って業務改善を進める人を探しているのかで、求められる経験はまったく違います。募集要項の業務内容を読み、どの層の話かを確かめてから判断してください。
→ 技術者としての全体像はAIエンジニアとは?完全ガイドにまとめています。
AI人材の3つの層|作る・つなぐ・使う
役割で分けると、AI人材は3つの層に整理できます。

| 層 | 役割 | 代表的な職種・立場 |
|---|---|---|
| 作る | AIを組み込んだ仕組みを作り、本番で動かす | AIエンジニア、機械学習エンジニア、生成AIを組み込む開発者 |
| つなぐ | 事業の課題とAIを結びつけ、何を作るかを決める | データサイエンティスト、AIの企画・推進担当、プロジェクトマネージャー |
| 使う | AIを業務で使いこなし、仕事のやり方を変える | 各部署の現場担当者、管理職 |
3つの層は、上下関係ではありません。どの層が欠けても、AIは成果につながりません。作る人がいても、何を作るべきかを決める人がいなければ、使われないものができます。使う人が増えても、仕組みを作る人がいなければ、個人の工夫の域を出ません。
また、1人が複数の層を兼ねることも多くあります。特に人数の少ない組織では、課題を聞いて企画し、自分で作り、現場に使ってもらうところまでを1人が担当することもあります。
具体例で考えてみます。問い合わせ対応の負担を減らしたい会社があるとします。「使う」層は、生成AIで回答の下書きを作り、内容を確かめて返信します。「つなぐ」層は、どの問い合わせをAIに任せ、どこで人が確認するかを決めます。「作る」層は、社内の資料を参照して回答案を出す仕組みを作り、誤りが出にくいように検証の手順を整えます。同じ課題に、3つの層がそれぞれの役割で関わっています。
→ 「作る」層の職種ごとの違いは機械学習エンジニアとは?や生成AIエンジニアとは?、「つなぐ」層との違いはAIエンジニアとデータサイエンティストの違いで解説しています。
不足していると言われる理由
AI人材の不足は、公的な試算でも示されています。経済産業省の「IT人材需給に関する調査」では、AI人材は2030年時点で最大12.4万人が不足すると試算されています。

この数字は、その時点の条件をもとにした試算です。技術や政策が変われば前提も変わるため、数字そのものより、不足が生まれる構造を理解しておくほうが役に立ちます。
- ① 使う場面が一気に広がった:生成AIの登場で、AIを使う業務が技術部門の外に広がりました。つなぐ層と使う層の需要が急に増えています
- ② 作れる人の育成に時間がかかる:本番で動かした経験を持つ技術者は、短期間では増えません
- ③ 層をまたげる人が少ない:技術が分かり、事業の課題も分かる人は、どちらか一方だけの人よりずっと少なくなります
③が、実際の採用の場面で最も強く感じられている不足です。技術者はいても、事業の言葉で話せる人がいない。事業に詳しい人はいても、AIで何ができるかを判断できない。この間を埋められる人が求められています。
この構造は、目指す側にとっては機会でもあります。技術だけを競う必要はなく、自分がすでに持っている業務の知識とAIの理解を組み合わせれば、足りていない場所に入れるからです。技術者として経験を積んでいる人は事業側の理解を、事業側にいる人はAIの理解を、それぞれ足すことで層をまたげる人に近づきます。
→ 需要の見通しはAIエンジニアの将来性は?で詳しく扱っています。
企業が求めるAI人材の条件
層によって求められることは違いますが、共通する条件があります。

| 条件 | 作る層 | つなぐ層 | 使う層 |
|---|---|---|---|
| 何を解決するかを決められる | 要件を技術に落とす | 課題を定義する | 自分の業務の困りごとを言葉にする |
| AIに正しく指示できる | 仕様と制約を設計する | 期待する結果を明確にする | 条件をつけて使いこなす |
| 出力を確かめられる | 検証の仕組みを作る | 結果が目的に合うか判断する | 誤りに気づいて直す |
3つの行は、どの層にも当てはまります。言語を覚えることはスタートライン。現場で価値が出るのは、何を作るかを設計し、AIに正しく指示し、出力をレビューして品質を担保する力です。この考え方は、技術者だけでなく、AIに関わるすべての層に通じます。
企業の求人でよく見かける「AI活用人材」という言葉も、多くはこの3つの条件を指しています。道具の名前を知っていることより、道具を使って成果を出し、その成果が正しいかを判断できることが見られます。
3つ目の「出力を確かめられる」は、どの層でも最も差がつく条件です。AIの出力は、もっともらしく見えても誤りを含むことがあります。使う層なら事実と照らして確認する、つなぐ層なら確認の手順を業務に組み込む、作る層なら自動で検証する仕組みを作る。層によって方法は違いますが、確かめずに使わないという姿勢は共通です。
→ 技術者として必要なスキルの全体像はAIエンジニアに必要なスキル一覧で整理しています。
個人がAI人材になるには|層ごとのルート
どの層を目指すかで、入口が変わります。

| 目指す層 | 入口 | 最初にやること |
|---|---|---|
| 作る | エンジニアとして技術を身につける | プログラミングの基礎を作り、小さくても動くものを完成させる |
| つなぐ | 今の業務知識を土台に、AIで何ができるかを学ぶ | 自分の業務の課題を1つ選び、AIで解決できるかを小さく試す |
| 使う | 今の仕事の中でAIを使いこなす | 毎日の業務でAIを使い、出力を確かめる習慣を作る |
異業種の方にとって、「つなぐ」層は見落とされやすい入口です。業界の課題を知っていることは、技術者が時間をかけて身につける部分を、最初から持っているということです。そこにAIの理解を足すと、代わりを見つけにくい人材になります。
「作る」層を目指す場合は、技術の習得に一定の時間がかかることを前提にしてください。未経験から直接AIの求人に応募するより、エンジニア職で実務経験を積んでから移るほうが、結果的に早いこともあります。
「つなぐ」層を目指す場合の最初の一歩は、小さな実績を1つ作ることです。自分の部署の業務でAIを試し、どの作業にかかる時間がどれだけ減ったかを記録して共有する。こうした実績があると、社内でAI活用の役割を任される根拠になります。
どの層から入っても、あとから隣の層に移ることはできます。使う層で経験を積んでからつなぐ層へ、つなぐ層から作る層へ、という進み方も現実的です。
どの層を目指すか迷っている場合は、自分が何に時間を使いたいかで考えてください。手を動かして仕組みを作るのが好きなら作る層、人と話して課題を整理するのが好きならつなぐ層、今の仕事を深めながら変えていきたいなら使う層が向いています。得意なことと好きなことが重なる層を選ぶと、長く続けられます。
→ 「作る」層への未経験からの手順はAIエンジニアになるには?未経験からの完全ロードマップにまとめています。
よくある誤解
最後に、AI人材について見かける誤解を整理します。

| 誤解 | 実際 |
|---|---|
| AI人材=高度な数学ができる研究者 | 研究者は一部。多くは既存の技術を使って課題を解く役割 |
| AIツールを使えればAI人材 | 使えることは入口。出力を確かめて成果につなげられるかが問われる |
| AIが進歩すればAI人材は要らなくなる | 作業の一部は置き換わるが、何を作るか決め、確かめる役割は残る |
1行目は、AI人材という言葉が遠く感じられる原因になっています。数式を自分で導く研究の仕事と、既存の手法を課題に当てはめる仕事は別です。後者では、概念の理解は必要ですが、数式を手で解く必要はほぼありません。
2行目も補足します。ツールの操作を覚えることと、業務で成果を出すことの間には距離があります。どの作業に使えば効果が出るか、出力のどこを確かめるべきか、使ってはいけない場面はどこか。こうした判断ができて、はじめて「使いこなしている」と言えます。操作の知識は、その判断を支える入口です。
3行目の不安については、別の記事で詳しく扱っています。
→ AIの進歩で仕事がどう変わるかは AIに仕事を奪われるエンジニア で整理しています。
未経験からAIエンジニアを目指すなら
「作る」層を目指すなら、最初に越える壁ははっきりしています。エラーで数日止まる、制作物の題材が決まらない、今の出来が実務で通用するか判断できない。この3つは、知識を増やすだけでは越えられません。
RaiseTech(レイズテック)のAIエンジニア育成コースは、その壁を越えるために作られたオンラインスクールです。
- 現役AIエンジニアの講師に、受講期間中は質問無制限
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未経験からエンジニアになった受講生の実績
「本当に未経験からなれるのか」は、実際になった人を見るのが一番早いです。いずれもAWS・Javaコースの卒業生ですが、「未経験から学び、ポートフォリオを作り、転職する」という道筋はAIエンジニアでも同じです。
事例①:完全未経験から半年でWebエンジニアへ|年収250万円→600万円
プログラミング完全未経験からJavaコースを受講し、受講開始から半年でWebエンジニアとして転職。年収は250万円から600万円へと2倍以上になり、フルリモート・残業ゼロの働き方を実現しました。
特筆すべきは「半年」というスピードです。特別な才能があったわけではなく、講義に毎週出席し、分からないことをその週のうちに質問で解消する、という当たり前のことを止めずに続けた結果でした。
事例②:30代後半・未経験からクラウドインフラエンジニアへ|初年度から年収600万円
30代後半、AWS未経験からAWSコースを受講。キャリアチェンジ後の最初の職場で年収600万円に到達し、フルリモートで働いています。
「30代後半では遅い」という不安を持つ方は多いですが、この事例はそれを覆しています。前職までの社会人経験は、エンジニアになってからもプロジェクトの進め方や顧客とのやり取りで強みになります。年齢は壁ではなく、むしろ武器になり得ます。
事例③:AWSを武器に差別化|本業+副業で年収800万円・フルリモート
AWSコースで学んだスキルを武器に、フルリモート勤務のエンジニアとして転職。本業と副業を合わせて年収800万円を達成しました。
ポイントは「差別化」です。エンジニアの数は多くても、クラウドやAIといった需要の高い領域を扱える人は限られます。学ぶ領域を選ぶことが、そのまま市場価値の差になる。AIエンジニアを目指す方にとっても、まさに同じ構造が当てはまります。
まとめ|AI人材は職種ではなく役割の総称
この記事のポイントを3つにまとめます。
- AI人材は、作る・つなぐ・使うの3つの層に分けられる。上下関係ではなく、どの層が欠けても成果につながりません。
- 不足しているのは、層をまたげる人。経済産業省の試算では2030年時点で最大12.4万人が不足。特に、技術と事業の両方が分かる人が求められています。
- 共通して求められるのは、設計・指示・確認の力。異業種の方には、業務知識を活かせる「つなぐ」層という入口もあります。
技術者としての全体像はAIエンジニアとは?完全ガイド、将来性は将来性の記事にまとめています。
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