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AIエンジニアの独学とスクールの費用比較|総額と実質負担

本メディアはRaiseTech(PISTEC株式会社)が運営しています。

「AIエンジニアを独学で目指すと、結局いくらかかるんでしょうか」
「スクールは高いけれど、給付金を使うと実際どこまで下がるのか知りたいです」

この記事は、そんな疑問を持って「AIエンジニア 独学 スクール 費用」と検索したあなたのために書きました。

結論から言うと、どちらが安いかは「止まって進まない時間」と「あなたの時給」で決まります。独学の直接の費用は4万円ほどですが、止まる時間を自分の時給で換算すると、給付金を使ったスクールの実質負担を上回ることがあります。

この記事でわかること
  • 独学の総コストの内訳。教材費・ツール代の実額と、時間を金額に換算する方法(仮定は明示します)
  • 給付金を使ったスクールの実質負担。支給率50%・70%・80%の3段階と、年間上限64万円の効き方
  • 2つを同じ表に並べた結果と、独学からスクールに切り替える見極め方

他社の情報はすべて各社の公式サイトの記載どおりに書き、確認日を明記します。試算に使った数字は、出どころを1つずつ書きます。

RaiseTech(レイズテック)は、受講者数2,500名超え!現役エンジニアが講師を務めるAIエンジニア育成のオンラインスクールです。未経験からのエンジニア転職を支援してきた現場で見てきたリアルな情報をもとにお伝えします。

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目次

結論|問いは「どこで切り替えるか」

独学とスクールは対立するものではありません。実際には、独学で進めたうえで足りない部分を補う人が多数です。問いを「どちらを選ぶか」ではなく「どこまで独学で進めて、どこで切り替えるか」に置き換えると、費用の判断ができるようになります。

AIエンジニアの学習を前半と後半に分け、独学で進めやすい範囲と止まりやすい範囲を比べた図

段階 やること 独学で進めやすいか
前半 Pythonの基礎、データの扱い、機械学習の考え方 進めやすい。教材が豊富で、答えも調べれば出る
後半 自分で題材を決めて作る、本番で動く形にする、出来を判断する 止まりやすい。正解が1つに決まらず、調べても出てこない

前半だけなら、費用をかけずに進められます。無料や低価格の教材で基礎を終える人は珍しくありません。費用の判断が必要になるのは後半です。

この記事では、その後半をどう越えるかを費用の面から整理します。先に前提を2つ揃えておきます。

1つめ。「スクールに行けば転職できる」わけではありません。どちらを選んでも、選考で見られるのは作ったものと、その判断理由です。スクールが変えるのは、そこに到達するまでの速度と確実性であって、到達すること自体を保証するものではありません。この点を混同すると、費用の判断を誤ります。

2つめ。「独学で行けた人がいる」ことも、自分に当てはまるとは限りません。到達できた人の条件(前職での開発経験、周囲に聞ける相手がいた、確保できた学習時間)は、記事や体験談では省かれがちです。判断するときは、自分の条件と照らしてください。

→ 独学で進める場合の具体的な手順はAIエンジニアは独学で目指せる?手順と挫折しないコツにまとめています。

POINT

問いは「どちらか」ではなく「どこで切り替えるか」。費用の判断が必要になるのは後半から。

独学の総コスト|無料ではない

独学は無料ではありません。かかるものを並べると、金額だけの話ではないと分かります。

独学とスクールでかかる費用を、直接の費用・公的制度・時間の費用・機会の費用で比べた図

かかるものは4種類ある

独学 スクール
直接の費用 書籍・オンライン教材・計算環境の利用料 受講料(+スクールにより入学金)
公的制度 使えない 指定を受けた講座なら使える(次のH2で詳述)
時間の費用 詰まって止まった時間がそのまま積み上がる 質問できるぶん、止まる時間は短くなる
機会の費用 到達が遅れるぶん、転職の時期も遅れる 期間が決まっているので見通しが立つ

3行目が、見落とされやすい部分です。働きながら学ぶ場合、確保できる時間は限られています。その中で、エラーの原因が分からないまま数日を使うと、進捗は止まります。金額だけを見て独学を選ぶと、この損失が計算に入りません。

直接の費用を実額で積む

まず、金額が確かめられるものから積みます。下の表の数字は、価格帯のまん中に置いた仮定です(Google Colab Pro だけは公式の金額です)。自分が買う冊数と講座数に置き換えて読んでください。

項目 単価 数量(仮定) 金額 数字の出どころ
技術書 3,500円 5冊 17,500円 1冊3,000〜4,000円の価格帯のまん中(仮定)
オンラインの動画教材 2,000円 4講座 8,000円 1講座1,500〜3,000円の価格帯のまん中(仮定)
計算環境(Google Colab Pro) 月1,179円 12か月 14,148円 公式の料金ページ(2026年10月3日確認)
合計 39,648円 以下、約4万円として扱います

Google Colab の有料プランは、公式の料金ページで「Colab Pro:1か月あたり ¥1,179」「Colab Pro+:1か月あたり ¥5,767」「Pay As You Go:100コンピューティング単位につき ¥1,179」と記載されています(2026年10月3日確認)。無料のまま進められる範囲もありますが、画像や深層学習を扱う段階では有料プランか、他社のクラウドの従量課金が必要になります。

クラウドを従量課金で使う場合は、金額が使い方で変わります。学習用の環境を立てたまま止め忘れると、想定外の請求につながります。独学を選ぶなら、費用の上限を設定する仕組みを最初に入れておいてください。

時間を金額に換算する

ここからが、独学の費用で最も大きい部分です。ただし、換算の前に区別しておくことがあります。

転職活動に進める状態までに必要な学習時間は、独学でもスクールでも大きくは変わりません。当メディアでは、その目安を600〜900時間として積み上げています(市場の統計値ではなく、学習内容を積み上げた目安です)。この時間はどちらを選んでも必要なので、比較から外します。

比較に入れるのは、独学に固有の「止まって進まない時間」です。具体的には次の3つで、どれも教材の量では解決しません。

  1. 学習の順番を決める時間:何から手をつけるかを自分で決める判断に時間がかかり、選び直しも起きます
  2. 詰まって止まる時間:エラーの原因が分からない状態は、独学では数日続くことがあります
  3. 出来を判断する時間:作ったものが実務水準かどうかを確かめられず、次に進む判断が遅れます

この「止まる時間」が何時間になるかは、人によって違い、統計もありません。そこで50時間・100時間・200時間の3つを仮定として置き、時給をかけて金額にします。

止まる時間(仮定)\時給 1,500円 2,130円 3,000円
50時間(控えめ) 75,000円 106,500円 150,000円
100時間 150,000円 213,000円 300,000円
200時間 300,000円 426,000円 600,000円

まん中の列の2,130円は、厚生労働省の統計から出した数字です。「令和7年賃金構造基本統計調査の概況」(2026年3月24日公表)によると、一般労働者の賃金(所定内給与額)は男女計で340.6千円です。これを月160時間で割って約2,130円としています。160時間は仮定です(同じ資料に一般労働者の平均所定内実労働時間数の記載が無いため、1日8時間×20日として置きました)。左右の1,500円と3,000円は、幅を見るために置いた数字です。

自分の時給が分かるなら、その数字で置き換えてください。この表の目的は、金額を当てることではなく、「独学は無料ではない」ことを自分の数字で確かめることです。

POINT

独学の直接費用は約4万円。大きいのは「止まる時間」で、時給2,130円・100時間なら21万3,000円になる。

スクールの実質負担|給付金を入れるといくらか

スクール側は、受講料そのものではなく「公的制度で戻る分を引いた実質負担」で見ます。額面の受講料だけを独学と比べると、判断を誤ります。

AIを学べる主要スクールの料金・期間・使える給付金を並べた比較表の図

制度は2つあり、条件が違う

専門実践教育訓練給付金(厚生労働省) リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業(経済産業省)
支給率 受講費用の50%・70%・80%の3段階 受講料(税抜)の最大70%
上限 年間64万円 56万円
主な前提 雇用保険の加入期間などの要件を満たすこと 在職者で、雇用主の変更を伴う転職を目指すこと
受け取り方 受講中・修了後に段階的に支給 修了で50%、転職後1年の継続就業で追加20%

手続きも支給率も別で、対象になる条件も違います。同じスクールでも、コースによって適用される制度が変わることがあります。

3段階で実質負担を出す

専門実践教育訓練の指定講座を例に、支給率ごとの実質負担を出します。RaiseTechのAIエンジニア育成コース(798,000円・税込)で計算すると、次のようになります。

支給率 支給される額 実質負担 数字の出どころ
50% 399,000円 399,000円 798,000円×50%。年間上限64万円の範囲内
70% 558,600円 239,400円 798,000円×70%。同上
80% 638,400円 159,600円 798,000円×80%=638,400円。年間上限64万円を1,600円下回る

80%の行を見てください。年間上限64万円にほぼ達しています。受講料がこれより高い講座では、80%が適用されても上限で頭打ちになり、超えた分は自己負担です。上限は「支給率×受講料」と「64万円」の小さいほうが効く、という形で働きます。

RaiseTechの指定番号は 2712025-2620011-5、指定期間は2026年10月1日〜2029年9月30日です。指定期間中に受講を開始した場合が給付の対象になります。入学金はなく、受講料のみです(2026年10月3日・運営者確認)。

⚠ 注意:指定期間と支給率は自分で確認する

スクールのページに「給付金対象」と書かれていても、その表記が更新されていないことがあります。厚生労働省の教育訓練講座検索システムで指定番号と指定期間を確認し、自分が受講を開始する日がその期間に入っているかを見てください。支給率が何%になるかは個人の条件で変わり、最終的な判断はハローワークが行います。

安い帯のスクールだとどうなるか

受講料が低い講座では、実質負担はさらに下がります。経済産業省のリスキリング事業の対象であるテラキャン プログラミング(株式会社SHIFT)のAIコースは、16週間プランが334,800円(税込)で、公式が最大キャッシュバック額213,054円、実質負担121,746円と掲載しています(2026年10月3日確認)。ただしこの制度は、現在雇用契約があり転職を目指す人が対象で、転職先の入社日までに修了している必要があります。

他社の料金と条件を横並びで見たい場合は、専用の記事にまとめてあります。この記事では独学との比較に必要な範囲だけを扱います。

→ 7つの軸で各社を比べた記事はAIエンジニアスクール比較、料金の内訳と安くする手段はAIエンジニアスクールの料金比較にあります。

→ 制度そのものの詳細は専門実践教育訓練給付金でAIを学ぶ|対象講座と申請の流れにまとめています。

POINT

額面ではなく実質負担で比べる。80%でも年間上限64万円で頭打ちになるため、受講料が高いほど自己負担が残る。

2つを並べる|総額と到達時期

ここまでの数字を1つの表に入れます。この記事の中核です。条件を揃えるため、独学は前のH2の記入例(直接費用 約4万円+止まる時間100時間×時給2,130円)、スクールは支給率80%が適用された場合で置きます。

独学の総コストとスクールの実質負担を同じ条件で並べ、合計額と到達時期を比べた図

項目 独学 スクール(支給率80%) 数字の出どころ
直接の費用 39,648円 798,000円 独学=技術書5冊+動画教材4講座+Colab Pro 12か月/スクール=公式の受講料(税込)
公的制度で戻る分 0円 −638,400円 専門実践教育訓練の80%。年間上限64万円の範囲内
差引 39,648円 159,600円 上の2行の差
止まる時間の費用 +213,000円 - 仮定:100時間×時給2,130円(時給は厚労省の統計から算出)
合計 252,648円 159,600円 この仮定ではスクールのほうが93,048円低い
必要な学習時間 600〜900時間 600〜900時間 当メディアの積み上げ目安(どちらでも必要)
期間の決まり なし 4か月 公式の受講期間

この結果は仮定で動く

上の表は1つの仮定での結果です。止まる時間と時給を変えると、順番は入れ替わります。独学の合計(39,648円+止まる時間の費用)が、スクールの159,600円を下回るか上回るかで見てください。

止まる時間(仮定)\時給 1,500円 2,130円 3,000円
50時間 114,648円 ◀ 独学が低い 146,148円 ◀ 独学が低い 189,648円
100時間 189,648円 252,648円 339,648円
200時間 339,648円 465,648円 639,648円

分かれ目はおよそ120,000円ぶんの止まる時間です(159,600円−39,648円=119,952円)。時給2,130円なら約56時間、時給3,000円なら約40時間。これを超えて止まるなら、支給率80%のスクールのほうが金額面では低くなる、という読み方になります。

裏を返せば、止まる時間が短く済む人にとっては独学のほうが低く収まります。すでに開発の実務経験がある方、詰まったときに聞ける相手がいる方は、この条件に当てはまることが多くなります。

注意点を3つ

  1. 支給率は人によって変わります。50%の場合は実質399,000円になるため、独学のほうが低くなる範囲が広がります。自分が何%の対象かを先に確認してください
  2. 学習時間そのものは減りません。600〜900時間はどちらでも必要です。スクールで減るのは、順番を決める時間・止まる時間・判断に迷う時間の3つだけです
  3. 給付金は後から戻る形です。受講料は先に支払うため、手元の資金としては額面が必要になります。実質負担と、支払い時点で必要な額は別物です

POINT

分かれ目は約12万円ぶんの止まる時間。時給2,130円なら56時間が目安。それ以上止まるなら、80%適用のスクールのほうが低い。

期間の比較|到達までにかかる時間

金額の次は時期です。到達までの期間は、前提知識と学習に割ける時間で大きく変わります。ここでは構造だけ示します。

独学とスクールで、到達までの期間に差が出る3つの要因を示した図

差が出るのは、前のH2で挙げた3点(順番を決める時間/止まる時間/出来を判断する時間)です。この3つが自力で解決できる人にとっては、独学とスクールの期間差は小さくなります。

期間について、現実的な話を2つ加えます。

1つめ。スクールの受講期間は「そこで学習が終わる期間」ではありません。受講が終わってから応募の準備をし、選考を受ける時間が別に必要です。転職の時期から逆算するなら、受講期間に数か月を足して計画してください。

2つめ。受講期間中に確保できる時間も見積もっておいてください。働きながらの場合、平日に取れる時間は想定の半分ということも珍しくありません。期間が決まっている形式では、この見積もりのずれがそのまま消化不良につながります。申し込む前に、1週間の実績を記録してみることをおすすめします。

→ 学習時間の目安と、週の時間から逆算する方法はAIエンジニアになるまでの勉強時間は?にまとめています。

POINT

受講期間=転職できる時期ではない。選考の時間を数か月足して逆算する。

切り替えの見極め|この3つに当たったら

独学の挫折は、内容の難しさより「詰まったときに動けないこと」で起きます。次の3つに実際にぶつかったかどうかが、切り替えを考える合図です。

独学で止まる3つの場面と、スクールで変わる部分を並べた図

止まる場面 独学での状態 スクールで変わる部分
環境構築でエラーが出る 原因が特定できず数日消える 質問すれば当日中に進める
作る題材が決まらない 何を作れば評価されるか分からない 題材の相談ができる
出来が実務水準か分からない 比べる相手がいない レビューを受けられる

3行目が最も大きい差です。選考で見られるのは制作物なので、その水準を判断できないまま応募すると、通らない理由も分かりません。

この3つは、独学でも工夫で埋められます。公開されているコードを読む、勉強会で発表する、コードを公開して指摘をもらう。こうした場を意図的に作れば、1人で完結した状態からは抜けられます。ただし、その場を探して維持する手間も、前のH2で数えた「止まる時間」に入ります。

→ 3つの壁それぞれの中身と、独学のまま越える方法はAIエンジニアの独学は無理?限界になる3つの壁と越え方で詳しく分解しています。

POINT

3つに実際にぶつかってから判断する。まだなら独学を続けてよい。

タイプ別|どちらを選ぶか

次の4つで判断してください。当てはまる数が多いほうを選ぶのが現実的です。

独学が向く人とスクールが向く人を4つの条件で並べた判定表の図

独学が向く人 スクールが向く人
すでに開発の実務経験がある プログラミング自体が未経験
詰まったときに聞ける相手がいる 周囲に技術の話ができる人がいない
学習の順番を自分で設計できる 何から始めるか決められずに時間が過ぎている
期限が無くても続けられる 転職の時期を決めている

右の列の4行目が、判断を分ける現実的な条件です。期限がある場合、独学の「止まる時間」は計画に対して重く効いてきます。逆に期限がないなら、独学で進めて、必要になった時点で検討し直す形でも問題ありません。

順番の提案もあります。まず独学で基礎まで進めてみてください。そのうえで、前のH2の3つの場面に実際にぶつかったかどうかで判断すると、費用の判断に納得感が出ます。

→ 「スクールは意味ない」という意見の中身はAIスクールは意味ない?で分解しています。

POINT

期限があるかどうかが最大の分かれ目。期限がないなら、独学で進めて後から考え直してよい。

切り替えるときに確認する8項目

スクールに切り替えると決めたら、申し込みの前に次の8つを公式サイトで確認してください。どれも各社で条件が違い、実質負担や続けやすさに直結します。

  1. その講座は給付金の指定を受けているか。スクール単位ではなく講座単位です。厚生労働省の教育訓練講座検索システムで指定番号と指定期間を確認してください
  2. 自分の受講開始日が指定期間に入るか。給付金上の「受講開始日」は、スクールが届け出た正式な開講日を指します。事前学習や説明会が受講開始に当たるかは講座ごとに違います
  3. 自分は何%の対象か。50%・70%・80%のどれになるかで実質負担が2倍以上変わります。最終的な判断はハローワークです
  4. 入学金や教材費が受講料と別にかかるか。「受講料」と「総額」は別物です。別途かかる場合、給付の対象に入るかも確認してください
  5. 質問できる時間帯と回数。働きながら学ぶなら、平日の夜と土日に対応しているかが要点です
  6. サポートの期限。受講期間が終わったあとも質問できるかどうかで、消化が遅れたときの余裕が変わります
  7. 延長するといくらかかるか。短いプランを選んで延長すると、最初から長いプランを選ぶより高くなることがあります
  8. 転職支援の対象になる条件。年齢・居住地・経歴で対象が絞られている場合があります。自分が対象かを先に確認してください

2番目について補足します。迷ったら、申し込む前に各スクールの給付金担当者に確認してください。RaiseTechを検討中の方は、給付金説明会か、給付金の対象かどうかを判別するツールで確かめられます。

POINT

指定は講座単位。受講開始日が指定期間に入るかと、自分が何%の対象かを、申し込み前に確認する。

参考:公的データ

この記事の試算に使った公的な数字と、その出どころです。いずれも一次資料にあたって確認しています。

項目 数字 資料名・公表
一般労働者の賃金(所定内給与額) 男女計 340.6千円/男性 373.4千円/女性 285.9千円 厚生労働省「令和7年(2025)賃金構造基本統計調査の概況」(2026年3月24日公表)。令和7年6月分の賃金
男女間賃金格差(男=100) 76.6 同上
専門実践教育訓練の支給率 受講費用の50%・70%・80% 厚生労働省「教育訓練給付制度」
専門実践教育訓練の上限 年間64万円 同上
リスキリング事業の支給率と上限 受講料(税抜)の最大70%・上限56万円 経済産業省「リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業」

時給の算出について、もう一度明記します。340.6千円を月160時間で割って約2,130円としましたが、この160時間は仮定です。同じ資料に一般労働者の平均所定内実労働時間数の記載が無いため、1日8時間×20日として置いています。自分の実際の時給が分かるなら、そちらを使ってください。

男女間賃金格差の数字を載せたのは、平均値をそのまま自分に当てはめないためです。340.6千円は全体の平均で、性別・年齢・地域・業種で実際の金額は変わります。試算は自分の数字で行ってください。

POINT

平均値は出発点にすぎない。試算は自分の時給と、自分が対象になる支給率で行う。

未経験からAIエンジニアを目指すなら

独学が止まる原因は、意志の弱さではありません。エラーで数日動けない、学習の順番が決まらない、今の出来が実務水準か判断できない。この3つは、教材を増やしても解けません。

未経験からエンジニアになった受講生の実績

「本当に未経験からなれるのか」は、実際になった人を見るのが一番早いです。いずれもAWS・Javaコースの卒業生ですが、「未経験から学び、ポートフォリオを作り、転職する」という道筋はAIエンジニアでも同じです。費用を回収できたかどうかも、あわせて見てください。

事例①:完全未経験から半年でWebエンジニアへ|年収250万円→600万円

プログラミング完全未経験からJavaコースを受講し、受講開始から半年でWebエンジニアとして転職。年収は250万円から600万円へと2倍以上になり、フルリモート・残業ゼロの働き方を実現しました。

特筆すべきは「半年」というスピードです。特別な才能があったわけではなく、講義に毎週出席し、分からないことをその週のうちに質問で解消する、という当たり前のことを止めずに続けた結果でした。この記事の言い方をすれば、止まる時間を毎週ゼロに戻していたということです。

▶ 赤松さんのインタビューを読む

事例②:30代後半・未経験からクラウドインフラエンジニアへ|初年度から年収600万円

30代後半、AWS未経験からAWSコースを受講。キャリアチェンジ後の最初の職場で年収600万円に到達し、フルリモートで働いています。

「30代後半では遅い」という不安を持つ方は多いですが、この事例はそれを覆しています。前職までの社会人経験は、エンジニアになってからもプロジェクトの進め方や顧客とのやり取りで強みになります。年齢は壁ではなく、むしろ武器になり得ます。

▶ 石川さんのインタビューを読む

よくある質問

AIエンジニアは独学とスクールのどちらが安いですか?

直接の費用だけなら独学です。ただし独学にも教材費とツール代がかかり、止まって進まない時間を自分の時給で換算すると差は縮みます。給付金の対象講座なら受講料の50〜80%が戻るため、条件によっては実質負担が逆転することもあります。本文の試算表で自分の数字を当てはめて確かめてください。

独学の費用は実際いくらかかりますか?

教材費とツール代が中心です。技術書は1冊3,000〜4,000円、オンラインの動画教材は1講座1,500〜3,000円が目安で、計算用のクラウド環境はGoogle Colab Proが月1,179円(2026年10月3日・公式確認)です。本文では直接費用を約4万円と置いて試算しています。

スクールの受講料は給付金でいくら戻りますか?

専門実践教育訓練の指定講座なら、条件に応じて受講費用の50%・70%・80%が支給されます。支給には年間上限64万円があります。経済産業省のリスキリング事業は受講料(税抜)の最大70%・上限56万円で、転職を前提とした条件が付きます。制度が違えば条件も別なので、申し込む前に確認してください。

独学からスクールに切り替える目安はありますか?

3つの場面に実際にぶつかったかどうかで判断してください。環境構築のエラーで数日動けない、作る題材が決まらない、作ったものが実務水準か判断できない。この3つは教材を増やしても解けません。逆に、まだ当たっていないなら独学を続けて問題ありません。迷ったら基礎まで進めてから判断してください。

スクールに通えば学習時間は短くて済みますか?

必要な学習時間そのものは大きくは変わりません。転職活動に進める状態までは600〜900時間が目安で、これはどちらを選んでも必要です。スクールで減るのは、学習の順番を決める時間・詰まって止まる時間・出来を判断できずに迷う時間の3つで、学習そのものの量ではありません。

まとめ|どちらが安いかは、止まる時間で決まる

この記事のポイントを3つにまとめます。

  1. 独学の直接費用は約4万円。技術書5冊、動画教材4講座、計算環境の12か月分で39,648円です(Google Colab Pro は月1,179円・2026年10月3日に公式で確認)。大きいのは金額ではなく、止まって進まない時間のほうです。
  2. スクールは実質負担で見る。専門実践教育訓練の指定講座なら、支給率50%・70%・80%の3段階で実質負担が変わります。798,000円の講座に80%が適用されると実質159,600円ですが、年間上限64万円でほぼ頭打ちです。
  3. 分かれ目は約12万円ぶんの止まる時間。時給2,130円なら約56時間です。これより短く済む人は独学のほうが低く、超える人はスクールのほうが低くなります。自分の時給と、自分が対象になる支給率で計算し直してください。

各社の条件はAIエンジニアスクール比較、独学の手順はAIエンジニアは独学で目指せる?、全体の流れはAIエンジニアになるには?未経験からの完全ロードマップにまとめています。

未経験でもAIを活用して理想のIT転職を叶える AI×IT転職ロードマップ(無料)
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本記事の試算は、2026年10月3日時点で各社の公式サイトおよび公的機関の資料に記載されている内容にもとづきます。独学の直接費用と「止まる時間」は仮定を置いた試算であり、実際の金額を保証するものではありません。料金・制度の適用条件・支給率は変更されることがあります。申し込みの前に、必ず各社の公式サイトと厚生労働省の教育訓練講座検索システムで最新の情報をご確認ください。給付金の支給可否と支給率の最終的な判断はハローワークが行います。

※1 本記事の料金はすべて通常価格(税込)です。2026年10月3日時点で、侍エンジニアは「最大64,900円(税込)OFF」のキャンペーンを実施しています(期間:2026年10月15日まで)。表の金額には含めていません。

※2 スキルアップAI(株式会社Beyont)の一部コースには「本コースは、受講開始予定日が2026年7月31日(金)までの受講期が対象となります。2026年8月1日(土)以降に受講開始をご希望の場合は、お申し込みの前に必ず一度『お問い合わせ』よりご相談ください」という注意書きが掲載されています(公式・原文)。2026年10月3日の確認時点で、期限を過ぎたままこの表記が公式サイトに残っています。申し込みの前に問い合わせてください。

この記事を書いた人

RaiseTech運営事務局

RaiseTech(レイズテック)は、受講者数2,500名超え!現役エンジニアが講師を務めるAIエンジニア育成のオンラインスクールです。現場の実績をもとに、未経験からAIエンジニアを目指す方に向けた情報を発信しています。


監修

RaiseTech代表 エナミコウジ

エナミコウジ(RaiseTech代表)

  • ▫️ IT業界歴20年以上
  • ▫️ 経営者歴10年
  • ▫️ 現役エンジニア&スクール運営者
  • ▫️ スクール受講生2,500人以上
  • ▫️ 数百億規模の開発案件の初期メンバーとして参画
  • ▫️ 億単位の開発案件にプロジェクトマネージャーとして参画
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