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「AIエンジニアって、やっぱり難しいんでしょうか」
「数学ができないと無理ですか」
この記事は、そんな不安を持って「AIエンジニア 難しい」と検索したあなたのために書きました。
結論から言うと、難しいのは事実です。ただし「難しい」の中身は4つに分かれていて、そのうち本当に人を選ぶのは1つだけです。残りの3つは、進め方を変えれば下げられます。ここを分けずに「全部難しい」と受け取ると、始める前にやめることになります。
この記事では、難しさの4分類、実際に脱落が起きる3つの地点、難易度を下げる進め方、向き不向き、そして続いた人の共通点を解説します。
RaiseTech(レイズテック)は、受講者数2,500名超え!現役エンジニアが講師を務めるAIエンジニア育成のオンラインスクールです。未経験からのエンジニア転職を支援してきた現場で見てきたリアルな情報をもとにお伝えします。
「難しい」を4つに分ける
まず、何が難しいのかをはっきりさせてください。

| 難しさ | 中身 | 下げられるか |
|---|---|---|
| ① 覚える量が多い | プログラミング、データの扱い、機械学習、クラウド。分野が広い | 下げられる(順番を決めれば足りる) |
| ② 正解が用意されていない | 教材と違い、実務では「何を作るか」から決める | 下げられる(小さく作って慣れる) |
| ③ やってみないと分からない | 試した手法がうまくいく保証がない。手戻りが前提 | ここが本質的に難しい |
| ④ 独学だと判断できない | 今の出来が実務水準か、自分では分からない | 下げられる(見てもらう場を作る) |
③が、この仕事の性質そのものです。機械学習は「やってみたら思ったほど精度が出なかった」が普通に起きます。これは能力の問題ではなく、扱っている対象がそういうものだからです。ここを「自分の力不足」と受け取ると消耗します。
逆に言えば、①②④は進め方の問題です。次の章から順に見ていきます。
③についてもう少し書きます。ソフトウェア開発の多くは、正しく書けば正しく動きます。ところが機械学習は、正しく書いても求めた結果が出ないことがあります。データに答えが含まれていなければ、どんな手法を使っても出ません。この「努力と結果が直結しない」性質が、他の開発との一番の違いです。
裏を返すと、うまくいかなかったことも成果として扱えるのがこの分野です。「この方法では精度が出ないと分かった」は、実務では十分な報告になります。学習中も同じで、失敗を記録しておけば無駄になりません。
→ 全体の道筋はAIエンジニアになるには、必要な範囲はAIエンジニアに必要なスキルにまとめています。
数学はどこまで必要か
「数学ができないと無理」は、範囲を限れば正しくありません。

必要な範囲は、やる仕事で大きく変わります。
- 手法を研究する仕事:線形代数・微分・確率統計を、証明を追えるレベルで。ここは数学が前提です
- 既存の手法を使って作る仕事:指標の意味が分かり、なぜ精度が落ちるかを説明できれば足ります
- AIを仕組みに組み込む仕事:数学より、ソフトウェア開発とクラウドの比重が大きくなります
求人の数でいうと、2番目と3番目が圧倒的に多いです。つまり、多くの人にとって必要なのは「証明を追える数学」ではなく「結果を読み解ける数学」です。
具体的には、平均と分散、相関、確率の基本、それに行列が何をしているかのイメージ。この程度が分かっていれば、入り口としては進めます。足りない部分は、必要になった時点で調べるほうが定着します。先に数学だけを一通りやろうとすると、機械学習にたどり着く前に止まります。
もう1つ、数学よりも先に効くものがあります。表計算ソフトでデータを触った経験です。列の意味を考える、欠けている値に気づく、集計して傾向を見る。この感覚がある人は、機械学習に入ってからの理解が速くなります。数学に不安があるなら、まず手元のデータを集計して眺めるところから始めてください。
→ 数学の範囲はAIエンジニアに必要な数学にまとめています。
実際に脱落が起きる3つの地点
難しさは均等に分布していません。止まる場所は決まっています。

| 地点 | 何が起きるか | 越え方 |
|---|---|---|
| ① 環境構築 | 手元で動かす準備でエラーが出て、内容に入る前に数日溶ける | 最初はブラウザ上で動く環境を使う。手元の構築はあとで |
| ② 教材が終わったあと | 演習は解けるのに、自分で題材を決められない | 題材を探すのをやめ、身の回りの手作業を3つ書き出す |
| ③ 精度が上がらないとき | 何を変えればいいか分からず、手を動かしても進まない | モデルではなくデータを見る。原因の大半はデータ側 |
①は一番もったいない止まり方です。環境構築でつまずくのは、能力とは無関係です。OSやバージョンの組み合わせの問題なので、そこに数日かけるくらいなら、まずブラウザ上で動く環境で内容に集中してください。
②は最も多い止まり方です。「良い題材」を探そうとするほど決まりません。誰かの役に立つかは考えず、自分の手間が減るものにしてください。家計簿の分類、写真の整理、日報の集計。それで十分です。
③は、慣れると判断が速くなる部分です。精度が出ないとき、モデルや手法を変えたくなりますが、効くのはたいていデータのほうです。欠けている値、偏り、そもそも予測に関係ない列。まずそこを疑ってください。
→ 独学でどこまで行けるかはAIエンジニアは独学では無理?にまとめています。
難易度を下げる進め方
同じ内容でも、順番と単位を変えるだけで越えやすくなります。

- ① 範囲を絞る:全部を同時に学ばない。Python → データの扱い → 機械学習の基礎、の順で1つずつ
- ② 完成の単位を小さくする:1か月で1つ完成させる。半年がかりの計画は途中で崩れます
- ③ 詰まりの上限を決める:半日考えて進まなければ聞く、と先に決めておきます
- ④ 記録を残す:何をやって、どこで詰まって、どう抜けたか。3行で構いません
④は地味ですが効きます。同じところで二度詰まるのを防げますし、選考で「どう考えて進めたか」を話す材料にもなります。学習の途中では成長が見えにくいので、記録は自分の進み具合を確かめる手段にもなります。
③について補足します。詰まっている時間そのものは無駄ではありません。ただ、原因の切り分けができない段階で長時間考えても、選択肢が増えないだけです。上限を決めておくと、聞くことへの心理的な抵抗も下がります。
②について補足します。「1か月で1つ」と書きましたが、1か月で終わる規模に題材を削るのが本体です。最初に思いつく題材は、たいてい大きすぎます。予測する対象を1つに絞る、扱う期間を短くする、使う列を減らす。削っても学べることはほとんど変わりません。
→ 学習時間の目安はAIエンジニアの勉強時間、学習サイトは学習サイト5選にまとめています。
向き・不向きはあるか
あります。ただし「頭の良さ」ではありません。

| 続けやすい | しんどくなりやすい |
|---|---|
| うまくいかない状態を、しばらく抱えていられる | すぐに結果が出ないと不安になる |
| 原因を切り分けるのが苦にならない | 手順どおりに進めたい |
| 分からないことを人に聞ける | 聞くのが苦手で1人で抱える |
| 作ったものを人に見せられる | 完璧になるまで出したくない |
右の列に当てはまっても、向いていないと決まったわけではありません。4行とも、やり方でかなり変わります。特に3行目と4行目は、聞ける相手と見せる相手がいるかどうかの問題です。1人で進めている限り改善しません。
一方、1行目は性格に近い部分です。うまくいかない期間が続くことが確定している仕事なので、ここが強くしんどい人は、予測モデルを作る側より、AIを仕組みに組み込む側や運用する側のほうが合うことがあります。同じAI関連でも、日々の手応えの出方が違います。
もう1点、年齢や学歴を気にする人が多いのですが、それらは向き不向きの軸ではありません。実際に効くのは、上の表の4行と、続けられる環境があるかどうかです。時間が取れない、質問できる相手がいない、といった環境の問題を性格の問題と混同しないでください。
→ 適性はAIエンジニアの適性、職種の違いはAIエンジニアの種類一覧にまとめています。
続いた人に共通すること
才能の話ではなく、行動の型の話です。

- ① 毎日の量を下げてでも止めない:15分でも触る。週末にまとめてやる形は続きにくいです
- ② 人に見せる機会を作っている:勉強会、コミュニティ、公開。見せる予定があると手が動きます
- ③ 目的を求人で確かめている:何が求められているかを見ると、学ぶ理由が戻ってきます
最後に、難しさの本体について書いておきます。言語を覚えることはスタートライン。現場で価値が出るのは、何を作るかを設計し、AIに正しく指示し、出力をレビューして品質を担保する力です。手法を覚えることは、この仕事の入り口でしかありません。難しいのはその先で、そしてその先は、1人では判断しにくい領域です。
だから、「難しい」と感じたときに確かめてほしいのは、内容が難しいのか、判断できないことが不安なのかです。後者なら、見てもらう相手を作るだけで状況は変わります。
→ やめとけと言われる理由はAIエンジニアはやめとけ?、飽和説はAIエンジニアはオワコン?にまとめています。
未経験からAIエンジニアを目指すなら
難しさの多くは、内容そのものより「今の自分の出来が実務水準か分からない」ところから来ます。判断してくれる相手がいないと、正しい方向に進んでいても不安だけが積み上がります。
未経験からエンジニアになった受講生の実績
「本当に未経験からなれるのか」は、実際になった人を見るのが一番早いです。いずれもAWS・Javaコースの卒業生ですが、「未経験から学び、ポートフォリオを作り、転職する」という道筋はAIエンジニアでも同じです。
事例①:完全未経験から半年でWebエンジニアへ|年収250万円→600万円
プログラミング完全未経験からJavaコースを受講し、受講開始から半年でWebエンジニアとして転職。年収は250万円から600万円へと2倍以上になり、フルリモート・残業ゼロの働き方を実現しました。
特筆すべきは「半年」というスピードです。特別な才能があったわけではなく、講義に毎週出席し、分からないことをその週のうちに質問で解消する、という当たり前のことを止めずに続けた結果でした。
事例②:30代後半・未経験からクラウドインフラエンジニアへ|初年度から年収600万円
30代後半、AWS未経験からAWSコースを受講。キャリアチェンジ後の最初の職場で年収600万円に到達し、フルリモートで働いています。
「30代後半では遅い」という不安を持つ方は多いですが、この事例はそれを覆しています。前職までの社会人経験は、エンジニアになってからもプロジェクトの進め方や顧客とのやり取りで強みになります。年齢は壁ではなく、むしろ武器になり得ます。
事例③:AWSを武器に差別化|本業+副業で年収800万円・フルリモート
AWSコースで学んだスキルを武器に、フルリモート勤務のエンジニアとして転職。本業と副業を合わせて年収800万円を達成しました。
ポイントは「差別化」です。エンジニアの数は多くても、クラウドやAIといった需要の高い領域を扱える人は限られます。学ぶ領域を選ぶことが、そのまま市場価値の差になる。AIエンジニアを目指す方にとっても、まさに同じ構造が当てはまります。
まとめ|難しさを分けて、下げられるものから下げる
この記事のポイントを3つにまとめます。
- 「難しい」は4つに分かれる。本質的に難しいのは「やってみないと分からない」ことだけで、覚える量・題材決め・判断できなさは進め方で下げられます。
- 数学は仕事の種類で必要量が変わる。既存の手法を使って作る仕事なら、結果を読み解ける程度で進めます。先に数学だけを通そうとすると止まります。
- 止まる場所は決まっている。環境構築・教材が終わったあと・精度が上がらないとき。それぞれ越え方があります。
独学の限界は独学では無理?、全体の道筋はAIエンジニアになるにはにまとめています。
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