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「フリーランスのAIエンジニアは、実際いくら稼げるのでしょうか」
「未経験からいきなりフリーランスを目指すのは無理でしょうか」
この記事は、そんな疑問を持って「AIエンジニア フリーランス」と検索したあなたのために書きました。
結論から言うと、フリーランスAIエンジニアの平均月単価は79万円、年収換算で948万円です。ただしこれは案件をひとりで進められる人に付く額で、未経験からの直行は現実的ではありません。
この記事では、単価の中身、正社員との手取りの違い、独立の条件、案件の取り方、単価を上げる要素、そして独立前に確認することを解説します。
RaiseTech(レイズテック)は、受講者数2,500名超え!現役エンジニアが講師を務めるAIエンジニア育成のオンラインスクールです。未経験からのエンジニア転職を支援してきた現場で見てきたリアルな情報をもとにお伝えします。
単価の実態|月79万円・年収換算948万円
フリーランスAIエンジニアの平均月単価は79万円です(レバテックフリーランスの公開データ)。12ヶ月で換算すると948万円になります。

| 区分 | 水準 | 出典 |
|---|---|---|
| フリーランスAIエンジニア | 月単価79万円/年収換算948万円 | レバテックフリーランス公開データ |
| AIエンジニア(正社員) | 628.9万円 | 厚生労働省 職業情報提供サイト job tag |
| ITエンジニア全体 | 469万円 | doda 平均年収ランキング2025 |
額面だけを見ると、正社員の平均より約320万円高くなります。この差が、フリーランスという働き方が注目される理由です。
ただし948万円は「12ヶ月フル稼働した場合の計算値」である点を最初に押さえてください。契約と契約の間が空けば、その月の収入はゼロです。年間を通して途切れずに稼働できるかどうかは、実力だけでなく営業と市場の状況にも左右されます。
もう1つ、月単価の見方にも注意が要ります。提示される単価は「月◯万円〜◯万円」というレンジで書かれることが多く、上限は実績のある人向けです。独立直後は下限付近から始まると考えておくほうが、想定とのずれが小さくなります。平均79万円は、稼働している人全体をならした値であって、独立1年目の目安ではありません。
単価に幅があることも書いておきます。79万円は平均であり、扱える範囲や領域によって上下します。「渡された仕様どおりにモデルを動かす」までで止まっていると、経験年数が伸びても単価は動きにくくなります。逆に、要件定義から運用まで見られる人には高い単価が付きます。
→ 正社員側の年収の内訳はAIエンジニアの年収は628.9万円|年代・企業・フリーランスで解説しています。
正社員との違い|額面と手取りの構造
948万円と628.9万円を単純に比べると、判断を誤ります。フリーランスは額面から差し引かれるものが多いためです。

| 差し引かれるもの | 内容 |
|---|---|
| 社会保険料と税の負担 | 厚生年金・健康保険の会社負担分がなくなり、国民年金・国民健康保険を自分で払う |
| 稼働できない期間 | 契約の切れ目は収入ゼロ。948万円は12ヶ月フル稼働の計算値 |
| 営業・事務の時間 | 案件探し、契約、請求、確定申告。開発以外の時間が毎月一定量かかる |
| 福利厚生と退職金 | 有給、住宅補助、退職金といった正社員側の見えない給与が付かない |
手取りの感覚を掴むために、ざっくりした見方も書いておきます。額面から社会保険料・税・経費を差し引くと、手元に残るのは額面の7割前後になることが多いと言われます。ここに稼働の空白が加わるため、948万円という額面をそのまま生活設計の前提に置かないでください。実際の数字は所得や自治体、経費の状況で変わるので、独立前に一度、税理士や公的な相談窓口で試算しておくと安心です。
加えて、収入の安定性が違います。正社員は業績が悪くても月給が支払われますが、フリーランスは契約が終われば収入が止まります。住宅ローンや賃貸契約の審査で不利になる場面もあります。
契約形態の違いも押さえておいてください。業務委託には、成果物に対して報酬が発生する請負契約と、労働時間に対して発生する準委任契約があります。AIの案件では準委任が多く、月◯時間の稼働で単価が決まる形が一般的です。稼働時間の下限・上限が契約で決まっているため、超過や不足の扱いを事前に確認しておく必要があります。
一方で、フリーランス側にしかない利点もあります。働く時間と場所の裁量、案件を選べること、そして実力が単価に直接反映されることです。正社員では、成果を出しても給与テーブルの範囲でしか上がりません。
比べるときは、額面ではなく「手元に残る額 + 働き方の条件」で見てください。948万円という数字だけを見て独立すると、想定と違うことになります。
独立の条件|未経験から直行できない理由
月79万円という単価は、案件をひとりで進められる人に対して付く額です。未経験からフリーランスとして参画するルートは現実的ではありません。

理由は、フリーランスに発注する側の事情にあります。
- 育成の前提がない:正社員採用には育成のコストを見込みますが、業務委託は「すでにできる人」に発注する契約です。教える工数を払う理由がありません
- 自走が前提:詰まったときに自分で調べ、判断し、進める必要があります。手が止まっても、契約上は誰も助けてくれません
- 成果に責任を持つ:期日と品質に対する責任が個人に来ます。うまくいかなかったときの説明も自分で行います
「未経験可」と書かれたフリーランス案件を見かけることもありますが、内容を確認してください。多くは単価が大きく下がるか、開発ではなくデータ入力やアノテーションといった作業系の案件です。それ自体が悪いわけではありませんが、月79万円の水準とは別の話だと理解して選ぶ必要があります。実績づくりとして割り切るなら選択肢になります。
この3つを満たすには、実務経験が要ります。一般的には正社員として2〜3年ほど実務を経験し、案件を任される状態になってから独立を検討するのが現実的な順序です。
実務経験の「質」も見られます。同じ2年でも、指示された実装だけを担当してきた人と、要件の確認から評価まで担当してきた人では、提示される単価が変わります。独立を視野に入れているなら、正社員のうちに担当範囲を意識して広げておくことが、そのまま独立後の条件になります。
順序を守るもう1つの利点は、実務経験そのものが単価の根拠になることです。フリーランスの単価は、経歴と実績で決まります。「何年、どんな案件で、何を担当したか」が語れないと、そもそも高い単価が提示されません。
→ まずは正社員としての入口を探す場合は未経験からAIエンジニアになれる?で4つのルートを解説しています。
案件の取り方|4つの経路
独立後の案件は、主に4つの経路から入ってきます。それぞれ性格が違います。

| 経路 | 特徴 | 向いている時期 |
|---|---|---|
| フリーランスエージェント | 案件を探して紹介してくれる。手数料が引かれるが、営業の手間が減る | 独立直後。まず稼働を切らさないため |
| 直接契約 | 企業と直接契約する。手数料が無いぶん単価は上がる | 実績ができてから。信用が前提になる |
| 知人・元同僚からの紹介 | 信頼が前提にあるため、条件の交渉がしやすい | 常時。前職の人間関係が資産になる |
| クラウドソーシング | 小規模な案件が中心。単価は低めになりやすい | 実績づくりの初期。本命の収入源にはしにくい |
4つの経路は、単価の水準も違います。手数料が引かれるエージェント経由より、直接契約のほうが同じ仕事でも手取りは増えます。ただし直接契約は、契約書の確認、請求、トラブル時の対応まで自分で引き受けることになります。単価の差は、引き受けるリスクと事務の量の差でもあります。
独立直後は、まずエージェントで稼働を確保するのが安全です。収入が途切れない状態を作ってから、直接契約や紹介の比率を上げていくという順序が、リスクを抑えられます。
エージェントを使うときは、AI・機械学習の案件を扱った実績があるかを最初に確認してください。担当者が領域を知らないと、名前だけAIの案件を紹介されることがあります。複数社に登録する場合は、同じ案件に別ルートで応募しないよう、自分で一覧を管理してください。
3つ目の紹介は、独立してから重要度が上がります。前職の同僚や取引先が、そのまま最初のクライアントになることは珍しくありません。正社員時代の仕事ぶりが、独立後の営業資産になるということです。
単価を上げる4つの要素
単価を決めているのは、経験年数ではなく「任せられる範囲」です。正社員の年収が上がる構造とほぼ同じです。

- ① 扱える範囲を広げる:モデルを動かすだけでなく、データを集める仕組み、動かし続ける運用、コストの管理まで見られると、任せられる範囲が一段広がります
- ② 伸びている領域にいる:現在は生成AI・LLMを業務システムに組み込む領域に案件が集中しています。同じ実力でも、需要のある領域にいるかで単価が変わります
- ③ 業務ドメインを持つ:製造、金融、医療、小売。その業界の業務を理解していると、要件定義から入れます。上流に入れるほど単価は上がります
- ④ 実績を数字で語れる:「対応時間を40%削減した」「精度を8ポイント改善した」と説明できるかで、提示される単価が変わります。案件ごとに記録を残す習慣が効きます
③の業務ドメインについて補足します。フリーランスの案件は、技術だけでなく「その業界の話が通じるか」で選ばれる場面があります。金融なら規制と勘定の知識、医療なら個人情報の扱い、製造なら生産管理の流れ。前職で得た業界知識は、独立後に単価の根拠として使えます。技術だけで勝負しようとすると、価格競争に巻き込まれやすくなります。
逆に、単価に直結しにくいものもあります。資格の数、稼働時間の長さ、扱える言語の数。これらは信用の材料にはなりますが、それ自体が単価にはなりません。
もう1点、単価交渉は契約の更新時が基本です。案件の途中で上げるのは難しいため、次の契約に向けて実績を積み上げておく必要があります。①〜④は、そのための準備だと考えてください。
→ 必要なスキルの全体像はAIエンジニアに必要なスキル一覧|レベル別スキルマップと習得順序で整理しています。
独立前に確認する5つ
独立は取り消しがききにくい選択です。決める前に、次の5つを確認してください。

| 確認すること | 目安 |
|---|---|
| 案件をひとりで進めた経験があるか | 要件の確認から納品まで、一連を担当した経験 |
| 生活費の備えがあるか | 稼働が空いても耐えられる期間を、月単位で把握しておく |
| 独立直後の案件の見込みがあるか | エージェントへの登録、紹介の当て。決まってから辞めるのが安全 |
| 事務処理を引き受けられるか | 契約、請求、経費の記録、確定申告。毎月一定の時間がかかる |
| 社会保険の切り替えを理解しているか | 国民健康保険・国民年金への切り替え。任意継続との比較も含めて |
1つ目が最も重要です。「できそう」ではなく「実際に一連を担当した経験があるか」で判断してください。案件の途中で手が止まると、契約上の責任が個人に来ます。
3つ目についても補足します。案件が決まってから退職するほうが安全です。独立してから探し始めると、収入ゼロの期間に焦って条件の悪い案件を受けることになります。在職中にエージェントに登録して、どんな案件が紹介されるかを見ておくだけでも判断材料になります。
4つ目の事務処理について、具体的に書いておきます。毎月かかるのは請求書の作成と送付、経費の記録、入金の確認。年に一度は確定申告があります。慣れれば月に数時間ですが、最初の年は制度を調べる時間が加わります。開発の時間が、その分だけ減ると見込んでおいてください。会計ソフトを使うと負担は下がります。
最後に、独立は一方通行ではありません。フリーランスを経験してから正社員に戻る人もいますし、その経験が評価されることもあります。合わなければ戻ればいい、という前提で考えると、判断の重さは少し下がります。ただし戻る前提でも、1つ目の実務経験だけは先に積んでおいてください。
→ 正社員としてのキャリアの積み方はAIエンジニア転職ガイドにまとめています。
→ 職業としての全体像はAIエンジニアとは?完全ガイドで整理しています。
未経験からAIエンジニアを目指すなら
独立の前提になるのは「案件をひとりで進められる状態」です。そこに届くまでに、多くの人が3つで止まります。エラーで数日動けない、制作物の題材が決まらない、今の実力が案件を任される水準か判断できない。単価の話は、この壁を越えた先にあります。
RaiseTech(レイズテック)のAIエンジニア育成コースは、その壁を越えるために作られたオンラインスクールです。
- 現役AIエンジニアの講師に、受講期間中は質問無制限
- 生成AI・LLM開発を含む、実務直結のカリキュラム
- ポートフォリオ作成から転職・案件獲得まで、修了後も無期限サポート
- 専門実践教育訓練給付金の対象。条件を満たせば受講料の最大80%が給付
未経験からエンジニアになった受講生の実績
「本当に未経験からなれるのか」は、実際になった人を見るのが一番早いです。いずれもAWS・Javaコースの卒業生ですが、「未経験から学び、ポートフォリオを作り、転職する」という道筋はAIエンジニアでも同じです。
事例①:完全未経験から半年でWebエンジニアへ|年収250万円→600万円
プログラミング完全未経験からJavaコースを受講し、受講開始から半年でWebエンジニアとして転職。年収は250万円から600万円へと2倍以上になり、フルリモート・残業ゼロの働き方を実現しました。
特筆すべきは「半年」というスピードです。特別な才能があったわけではなく、講義に毎週出席し、分からないことをその週のうちに質問で解消する、という当たり前のことを止めずに続けた結果でした。
事例②:30代後半・未経験からクラウドインフラエンジニアへ|初年度から年収600万円
30代後半、AWS未経験からAWSコースを受講。キャリアチェンジ後の最初の職場で年収600万円に到達し、フルリモートで働いています。
「30代後半では遅い」という不安を持つ方は多いですが、この事例はそれを覆しています。前職までの社会人経験は、エンジニアになってからもプロジェクトの進め方や顧客とのやり取りで強みになります。年齢は壁ではなく、むしろ武器になり得ます。
事例③:AWSを武器に差別化|本業+副業で年収800万円・フルリモート
AWSコースで学んだスキルを武器に、フルリモート勤務のエンジニアとして転職。本業と副業を合わせて年収800万円を達成しました。
ポイントは「差別化」です。エンジニアの数は多くても、クラウドやAIといった需要の高い領域を扱える人は限られます。学ぶ領域を選ぶことが、そのまま市場価値の差になる。AIエンジニアを目指す方にとっても、まさに同じ構造が当てはまります。
まとめ|単価は「実力が付いた後に選べる働き方」
この記事のポイントを3つにまとめます。
- 平均月単価79万円・年収換算948万円。ただし12ヶ月フル稼働の計算値で、社会保険・税・空白期間・営業の時間が差し引かれます。
- 未経験からの直行は現実的ではない。業務委託は育成を前提としない契約のため、まず正社員として2〜3年の実務経験を積むのが現実的な順序です。
- 単価を決めるのは経験年数ではなく任せられる範囲。扱える範囲・領域・業務ドメイン・実績の言語化の4つで決まります。
まずは実務経験を積むところからです。未経験からの入口は未経験からAIエンジニアになれる?で整理しています。
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