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「E資格って、どんな資格なのでしょうか」
「G検定との違いと、取る意味があるのかを知りたいです」
この記事は、そんな疑問を持って「E資格」と検索したあなたのために書きました。
結論から言うと、E資格はディープラーニングの実装レベルの理解を問う資格で、受験するには指定の講座を修了している必要があります。この「受験のハードル」が、資格としての特徴そのものです。
この記事では、G検定との違い、受験資格の仕組み、難易度と合格率、実務での価値、取るべき人と後回しでいい人、そして学習の進め方を解説します。
RaiseTech(レイズテック)は、受講者数2,500名超え!現役エンジニアが講師を務めるAIエンジニア育成のオンラインスクールです。未経験からのエンジニア転職を支援してきた現場で見てきたリアルな情報をもとにお伝えします。
E資格とは|G検定との違いと位置づけ
E資格は、一般社団法人 日本ディープラーニング協会(JDLA)が実施する、ディープラーニングの実装能力を認定する資格です。同協会にはもう1つG検定があり、この2つは性格がまったく違います。

| G検定 | E資格 | |
|---|---|---|
| 正式な位置づけ | ジェネラリスト向け | エンジニア向け |
| 問う内容 | AI・ディープラーニングの全体像と、事業活用の基礎知識 | ディープラーニングの実装レベルの理解 |
| 受験資格 | 制限なし | JDLA認定プログラムの修了が必要 |
| 難易度 | 低め。広く浅く | 高い。数式と実装の両方を扱う |
| 向いている人 | これからAIの全体像を掴みたい人 | 実装まで踏み込みたい、または既に実務にいる人 |
この表で最も重要なのが、受験資格の行です。G検定は受験資格の制限がなく申し込めますが、E資格はJDLAが認定した講座(認定プログラム)を修了していないと受験できません。独学で申し込んで受けられる試験ではない、という点が最大の特徴です。
なぜこうした仕組みになっているのかにも触れておきます。実装能力を試験だけで測るのは難しく、独学の到達度にばらつきが出ます。認定プログラムの修了を条件にすることで、一定のカリキュラムを通ったことを前提に試験を設計できるという狙いがあります。受験のハードルが高いぶん、資格としての信頼性を保つ設計になっています。
この仕組みがあるため、E資格は「試験に受かったこと」だけでなく「認定講座を修了したこと」もセットで示す資格になります。学習の過程まで担保されているぶん、知識の証明としての性格が強くなります。
もう1つ、名前の紛らわしさにも触れておきます。「E資格」の E は Engineer、「G検定」の G は Generalist を指します。名前だけを見ると同じシリーズの上下関係に見えますが、G検定に合格していなくてもE資格は受験できます(受験資格は認定プログラムの修了だけです)。順番に取らなければいけない、という決まりはありません。
順番としては、AIの全体像を掴んでいない段階ならG検定から入るのが自然です。E資格は、実装まで踏み込むと決めた後の選択肢になります。
→ 資格全体の位置づけはAIエンジニアに資格は必要?おすすめ9選を難易度と実務価値で比較で整理しています。
受験資格|認定プログラムの修了が前提
E資格を受けるには、まずJDLA認定プログラムを修了する必要があります。ここに時間と費用がかかる点を、先に理解しておいてください。

| 段階 | やること | 押さえること |
|---|---|---|
| ① 認定プログラムを選ぶ | JDLAが認定した講座から選ぶ | 提供事業者ごとに内容・期間・費用が違う。公式サイトで確認する |
| ② 受講する | 講座のカリキュラムを進める | 数ヶ月単位。働きながらなら期間の設計が要る |
| ③ 修了する | 修了要件(課題の提出など)を満たす | 修了できないと受験できない |
| ④ 受験する | 試験を申し込み、受験する | 修了から受験までの有効期間がある。公式で必ず確認する |
③の修了要件も、事前に確認しておく価値があります。講座によっては、動画の視聴だけでなく、コードを書く課題の提出と合格が条件になっています。受講を始めてから「思ったより重い」と気づくと、期間の設計がずれます。申し込み前に、修了までに何を提出する必要があるかを確認してください。
④の有効期間には注意してください。修了すればいつまでも受験できるわけではなく、期限が設けられています。修了してから間を空けすぎると、受け直しが必要になる可能性があります。修了の時点で、次の試験日程を確認しておくのが確実です。
認定プログラムを選ぶ段階で、多くの人が迷います。JDLAのサイトには認定された講座の一覧が公開されており、提供事業者ごとに期間・費用・サポート体制が違います。まず「働きながら修了できる期間か」で絞ると、候補が現実的な数まで減ります。修了できなければ受験そのものができないため、内容の充実度より完走できるかを優先してください。
受験料と講座の費用については、この記事では金額を書きません。主催団体と各事業者の判断で改定されるためです。申し込み前に、JDLAの公式サイトと各講座の公式ページで必ず確認してください。
認定プログラムの中には、厚生労働省の専門実践教育訓練や、経済産業省のリスキリング事業の対象になっているものがあります。たとえばスキルアップAI株式会社は、JDLA認定プログラム第1号として講座を提供しており、公式サイトに専門実践教育訓練の指定を受けている旨の記載があります(2026年9月4日確認)。費用が気になる場合、こうした制度が使える講座を選ぶと負担が下がります。
→ 制度の詳細は専門実践教育訓練給付金でAI講座は最大80%が戻る|対象条件と申請手順で解説しています。
難易度と合格率|どのくらい難しいか
E資格は、AI関連の資格の中では難易度が高い部類に入ります。数式の理解と実装の両方が問われるためです。

合格率の目安を挙げます。JDLAが公表している全受験者の合格率は、直近の回で68.26%(2025年第1回)でした(スキルアップAI株式会社の公式サイトに掲載されている集計・2026年9月4日確認)。
この数字だけを見ると高く見えますが、読み方に注意が必要です。E資格は、認定プログラムを修了した人しか受験できません。つまり母集団が、すでに数ヶ月の学習を終えた人に限られています。受験資格の制限がない試験の合格率とは、意味がまったく違います。
他のAI関連資格と比べたときの位置づけも書いておきます。G検定やPython 3 エンジニア認定データ分析試験が「広く押さえる」試験だとすれば、E資格は「深く踏み込む」試験です。範囲の広さより、1つひとつの手法をどこまで理解しているかが問われます。暗記で乗り切れる部分が少ないぶん、学習時間もまとまって必要になります。
難易度の中身は、次の3点です。
- 数式の理解が要る:他のAI資格と違い、手法の仕組みを数式のレベルで理解している前提で問われます。概念の理解だけでは足りない場面があります
- 実装の理解が要る:コードの穴埋めのような形で、実装の流れを理解しているかが問われます
- 出題範囲が広い:機械学習の基礎から、深層学習の各手法、応用領域まで扱います
試験日程や出題形式は改定されることがあるため、受験を決めた時点でJDLAの公式サイトを確認してください。この記事では日程と出題数には触れません。
実務での価値|どんな場面で効くか
E資格が効く場面と、効かない場面ははっきり分かれます。

| 効く場面 | 効きにくい場面 | |
|---|---|---|
| 選考 | 研究開発寄りのポジション。モデルそのものを扱う仕事 | 生成AIを業務に組み込む領域。制作物のほうが優先される |
| 社内 | 資格手当。AI担当に手を挙げるときの根拠 | 設計や技術選定の場面。判断できるかで見られる |
| 差別化 | 持っている人が限られるため、履歴書で目を引く | 未経験の応募で「作れるか」を示す材料としては弱い |
| 学習 | 範囲が体系立っており、深層学習の全体像が整理される | 実務でよく使う運用・コスト管理は範囲外 |
整理すると、E資格は「深層学習を数式と実装のレベルで理解している」ことの証明です。そして現在、案件数が最も多いのは既存の生成AIを業務システムに組み込む領域で、そこで求められるのはAPIの扱い、データの接続、出力の検証、運用といった技術です。
つまりE資格の守備範囲と、案件数が多い領域は完全には重なりません。ここを理解せずに「AIエンジニアになるならE資格」と考えると、時間の配分を誤ります。
一方で、モデルの中身を扱う仕事に進みたいなら、E資格の学習範囲はそのまま必要な知識になります。資格を取ること自体より、その範囲を学ぶことに意味があるという見方が正確です。
→ 領域による違いはAIエンジニアに数学はどこまで必要?実務で使う範囲と苦手な人へでも扱っています。
取るべき人・後回しでいい人
E資格は誰にとっても最優先の資格ではありません。目指す方向で判断してください。

| 取るべき人 | 後回しでいい人 |
|---|---|
| 研究開発寄りのポジションを目指している | まだ転職前で、制作物が1つも無い |
| すでに実務にいて、知識を体系化したい | 生成AIの業務組み込みを目指している |
| 会社の資格支援制度が使える | 学習時間が限られており、優先順位を絞る必要がある |
右の列の1行目が、最も多いパターンです。未経験で転職を目指す段階なら、E資格より先に制作物を1つ作るほうが効きます。選考で聞かれるのは「何を作ったか」であり、資格は書類選考を通過する確率を上げる材料であって、内定を決めるものではないからです。
認定プログラムの受講には数ヶ月かかります。その時間を制作物と応募に回したほうが、転職までの距離は縮まります。順番の問題であって、E資格に価値が無いという話ではありません。
右の列の2行目についても補足します。生成AIを業務システムに組み込む領域では、モデルの内部を数式で追う場面がほとんどありません。日々使うのはAPIの呼び出し、外部データとの接続、出力の検証です。この領域を目指しているなら、E資格の学習時間を実装と評価の練習に回すほうが、選考に近づきます。
逆に、すでに実務にいる方には勧めやすい資格です。日々の業務で断片的に使っている知識が、学習を通して体系として繋がります。会社の資格支援制度が使えるなら、費用面の負担も下がります。
→ 未経験の段階で何を優先するかはAIエンジニアに資格は必要?おすすめ9選で整理しています。
学習の進め方と、認定プログラムの選び方
E資格の学習は、認定プログラムのカリキュラムに沿って進むのが基本です。そのうえで、講座の選び方に判断が要ります。

講座を選ぶときに見る軸は4つです。
- ① 期間:働きながら修了できる期間か。受講期限が設定されている講座もあるため、確保できる学習時間と照らして選びます
- ② 費用と使える公的制度:厚生労働省の専門実践教育訓練(最大80%)や経済産業省のリスキリング事業(最大70%)の対象かどうかで、実質負担が大きく変わります
- ③ サポート:質問対応の有無と条件。数式でつまずいたときに聞ける相手がいるかどうかが、修了率に直結します
- ④ 修了要件:課題の量と難易度。修了できなければ受験そのものができません
いずれも各事業者の公式サイトに記載があります。費用と期間は改定されるため、必ず申し込み時点の情報を確認してください。この記事の内容も、2026年9月4日に確認した時点のものです。
②の公的制度については、対象かどうかを講座ごとに確認してください。同じ事業者でも、コースによって使える制度が違うことがあります。制度名(専門実践教育訓練か、経産省のリスキリング事業か)と上限額、自分が対象になる条件の3点をセットで確認すると、後から想定と違うということが起きません。手続きに期限がある制度もあるため、申し込みより前に確認が必要です。
学習の進め方としては、数式でつまずいたときに止まらないことが最大のポイントです。E資格の範囲は数式の比重が高く、独学だと1つの式で数日止まることがあります。認定プログラムのサポート体制を使い倒してください。
最後に。E資格の学習を進めながらでも、小さくても動くものを並行して作っておくことをおすすめします。資格と制作物は証明できる範囲が違い、選考では両方が見られます。片方だけを完璧にするより、両方を持っているほうが強くなります。
→ 制作物の作り方はAIエンジニアのポートフォリオ作り方|作品例とGitHub公開で解説しています。
→ 職業としての全体像はAIエンジニアとは?完全ガイドにまとめています。
未経験からAIエンジニアを目指すなら
E資格の勉強は、認定プログラムという形で伴走がつきます。ただし資格を取った先で必要になるのは「作れることの証明」です。エラーで数日止まる、制作物の題材が決まらない、今の出来が実務水準か判断できない。資格を持っていても、この3つは別に越える必要があります。
RaiseTech(レイズテック)のAIエンジニア育成コースは、その壁を越えるために作られたオンラインスクールです。
- 現役AIエンジニアの講師に、受講期間中は質問無制限
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- ポートフォリオ作成から転職・案件獲得まで、修了後も無期限サポート
- 専門実践教育訓練給付金の対象。条件を満たせば受講料の最大80%が給付
未経験からエンジニアになった受講生の実績
「本当に未経験からなれるのか」は、実際になった人を見るのが一番早いです。いずれもAWS・Javaコースの卒業生ですが、「未経験から学び、ポートフォリオを作り、転職する」という道筋はAIエンジニアでも同じです。
事例①:完全未経験から半年でWebエンジニアへ|年収250万円→600万円
プログラミング完全未経験からJavaコースを受講し、受講開始から半年でWebエンジニアとして転職。年収は250万円から600万円へと2倍以上になり、フルリモート・残業ゼロの働き方を実現しました。
特筆すべきは「半年」というスピードです。特別な才能があったわけではなく、講義に毎週出席し、分からないことをその週のうちに質問で解消する、という当たり前のことを止めずに続けた結果でした。
事例②:30代後半・未経験からクラウドインフラエンジニアへ|初年度から年収600万円
30代後半、AWS未経験からAWSコースを受講。キャリアチェンジ後の最初の職場で年収600万円に到達し、フルリモートで働いています。
「30代後半では遅い」という不安を持つ方は多いですが、この事例はそれを覆しています。前職までの社会人経験は、エンジニアになってからもプロジェクトの進め方や顧客とのやり取りで強みになります。年齢は壁ではなく、むしろ武器になり得ます。
事例③:AWSを武器に差別化|本業+副業で年収800万円・フルリモート
AWSコースで学んだスキルを武器に、フルリモート勤務のエンジニアとして転職。本業と副業を合わせて年収800万円を達成しました。
ポイントは「差別化」です。エンジニアの数は多くても、クラウドやAIといった需要の高い領域を扱える人は限られます。学ぶ領域を選ぶことが、そのまま市場価値の差になる。AIエンジニアを目指す方にとっても、まさに同じ構造が当てはまります。
まとめ|受験のハードルこそが、この資格の特徴
この記事のポイントを3つにまとめます。
- E資格はJDLA認定プログラムを修了しないと受験できない。独学で申し込める試験ではなく、講座の受講に数ヶ月と費用がかかります。
- 合格率は高く見えるが、母集団が講座の修了者に限られている。受験資格の制限がない試験の合格率とは意味が違います。
- 未経験で転職を目指す段階なら、E資格より先に制作物を1つ。順番の問題であって、資格に価値が無いという話ではありません。
資格の全体像から見直したい場合はAIエンジニアに資格は必要?おすすめ9選を先に読んでください。
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